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バカネタ・下ネタ、なんでもOK!“バラドル”急増のナゼ?(後編)

20080228_hoshino.jpg“谷間系”の地位を確立したほしのあき

 北川氏はさらに、最近バラドルが大量生産された背景を「女性誌のファッションモデルやスポーツ選手など、テレビ番組に出られるタレントの間口が広がったことが、ひとつの原因に考えられます」と分析する。

「もともとクイズ番組は制作費を抑えるための苦肉の策として制作されてきたのですが、最近ではそれが視聴率の面でも成功しているために、似た形式の番組が増えている。そこで、これまでテレビ進出していなかった分野の有名人でもしゃべれる能力があれば、お声が掛かるようになったんです」

 本来はテレビタレントでなかった人々が、バラエティ番組に出演するようになったことで、今はアイドルにもただカワイイだけではなくそれ以上の役割が求められている。昨年ブレイクした代表的なバラドルといえるギャル曽根、中川翔子は、2人とも大食い、オタクと、ある特定のジャンルに秀でた能力を持つ。彼女たちは、アイドルとして視聴者にとって身近に思えるキャラクターと容貌を保ちつつも、そこらの芸人よりも〝ウケる〟能力を持っているという、実はスゴイ存在なのかもしれない。

「ギャル曽根は、時代風潮に関係なく、いつ出てきてもウケる存在だったと思いますよ。最大のポイントは見た目が細いのに大食いで、『食べたモノはどこに入ってるの?』と不思議に思わせるという、半ばマジックのような能力です。Mr.マリックに近い存在ですよね(笑)。中川翔子に関しては、僕はただのバラエティ番組に出すのはもったいないと思うくらい評価しています。オタク系の文化に興味のない人を惹きつける能力もあり、女性ウケもいい。カルチャーの観点から世の中を分析するような社会系の方向にシフトすべきではないでしょうか。後続として数多くの自称オタクアイドルの子があのポジションにエントリーしている状況ですが、グラビアアイドルもこなせるルックスで、オタク系の知識もかなりあり、イラストもプロ級にうまいという中川翔子を超えるのは難しい。最近では歌手としても成功を収めていますし、彼女ほど能力のある子はなかなか出てこないですよ」

 付け焼き刃でない「ホンモノ」の一芸を持ったバラドルは、そう簡単には現れないということか。また、たとえ一芸に秀でていても、とにかくおびただしい数のバラドルが跋扈し、供給過多となっているバラドル戦国時代の現在では、すぐに飽きられてしまう可能性も高い。生き残る可能性があるのは、一体誰なのだろうか?

「夏川純は、自ら面白い話をする力はないですが、仕切る力はありますね。進行役として彼女が出れば、番組は成立可能です。小倉優子も意外としゃべれますよ。一度、彼女とMEGUMIが同時に出演するイベントを見たことがありますが、MEGUMIにあの独特のキャラについていくらツッコまれても、負けていませんでした。ただ、彼女は交際問題が出た時に、事務所がガードしすぎましたね。年齢から考えて、あのキャラを引っ張ればいいというものではない。ならば恋人ができた小倉優子がどう変わっていくか、というほうを、視聴者は見たいのでは。それから、元モーニング娘。の矢口真里は、ハロプロの中では一番しゃべりが達者な子ですね。バラエティ番組で十分に稼動できる才能を持っていると思います」

 彼女らが3年後もテレビ画面で笑っているかどうか、しかと見届けたい。
(岡沢宏志/「サイゾー」3月号より)

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最終更新:2013/02/07 14:46
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