Perfumeから餃子問題まで　Aira Mitsukiの本音に迫る！（後編）

中国・北京でのライブの模様

　2007年8月にインディーズ・デビューして以来、「テクノポップアイコン」として話題を呼んできたアーティスト・Aira Mitsuki。彼女が、北京オリンピックへのリスペクトソング「チャイナ・ディスコティカ」で3月5日に遂にメジャー・デビューを果たした。Perfumeなどのヒットによりテクノポップ・シーンが盛り上がる中、「ブームに乗っかっただけ」などと言われてきたAira Mitsukiは、今後どんな存在を目指しているのだろうか？　メジャー・デビューまでの模索の日々、そして中国ギョーザ問題まで、Aira Mitsukiが思いのたけを語ってくれた。（前編はこちら）

――新曲「チャイナ・ディスコティカ」は北京オリンピックへのリスペクトソングということで、1月頭に北京に行かれてましたね。

Aira「中国語もちょっと勉強して、ライヴのMCでダジャレを言ったんですよ。それも受けてたんですけど、『ありがとうございました』って日本語で言ったほうが受けてるみたいな。日本語の方が面白かったみたいです」

――北京でのライヴは700人も観客がいたそうですが、感触はいかがでしたか。

Aira「テクノではなくて、ヒップホップのライヴに出させていただいたんです。中国の人は日本人よりもフレンドリーというか、欧米化されてるっていう印象でしたね。日本より中国のほうが欧米をリスペクトしてる人が多いのかなって思います。みんな憧れのミュージシャンっていったらアメリカの人だったりとかするみたいで」

――帰国されてからはとても中国が話題になっていますが……。

Aira「そうですね、ギョーザとか」

――ギョーザ問題、Airaさん的にはいかがですか。

Aira「ああいうのはつらいですよね。やっぱり観光で行ったら、現地の人と接しないで帰ってきちゃうと思うんですけど、アーティスト活動で行くと本当に現地の人と触れ合えることが多いんです。そんなに長く行ってないんで、説得とかできるレベルではないんですけど、優しい人たちもいるのに、日本で中国の一部が報道されると、それがそのまま中国人だと日本人に思われちゃうじゃないですか。中国に愛着が湧きはじめてるので、そういうのはすごくつらいです」

――では、今の日中関係はAiraさん的にはいかがですか。って、話がでかくなってきましたけど。

中国・天安門前にて、ナゾのポーズ？

Aira「でかいですね（笑）。じゃあ架け橋になるように頑張ります！」

――そんな中国でレコーディングしてきた「チャイナ・ディスコティカ」ですけど、Airaさんから見てセールスポイントはどこですか。

Aira「自分の声が入っていない部分です！（笑）」

――ええっ、間奏のエレクトロクラッシュのところとかですか。

Aira「はい、そこがかっこいいなあと。あと、チャイナは英語だし、ディスコティカってイタリア語らしいんですよ。しかも日本語の歌詞も中国語の歌詞もあったりとか、本当にいろんな要素が詰まってるっていうか。前作から半年間とか経って吸収してきたものを全部つぎこんだ作品だと思います。」

――今回はリリースイベントもたくさんやりますよね。

Aira「やります、3月から。8月23日には女の子限定のライヴもあるので嬉しいです。今まで『ワー』とかだった声援が『キャー』って黄色い声援になるのが楽しみですね」

――やっぱり女性にも受けるようになりたいですか。

Aira「そうですね。女の子だと、やっぱりサウンドだけじゃなくビジュアルも大事だと思うんで、ライブの衣装だったりとか、もっと頑張っていきたいなと思います。」

――メジャー・デビュー直前ですが、今はどんな気分ですか。

Aira「リリースは3月だけど、まだ2月じゃないですか。でもあと4日くらいしかないんですよね。その危機感がまったくないのがちょっと……もともとマイペースなんですけど。発売日になってから『ああ今日だったんだ！』って思いそうな感じで、ちょっと危ないです（笑）」

――でも、「チャイナ・ディスコティカ」でガーンと行こうっていう気持ちはあるんですよね？

Aira「あります！　いいって言ってくれる人が予想以上に多かったんで頑張ります」
（宗像明将・構成）

あいら・みつき
2007年8月8日に「カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9」でインディーズ・デビュー。2008年3月5日に「チャイナ・ディスコティカ」（VUCD-35001、税込1,260円）でメジャー・デビューし、リリース・イベントを開催予定。夏頃、1st アルバムリリース予定。また、8/23(土)初のワンマンライブ「Aira Mitsuki 1bit DISCO EXPOPiCOPoP trattoria」開催が決定しました！ ブログ

詳しくは、オフィシャルホームページへ！

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