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英国版”大奥”!? 『ブーリン家の姉妹』で2大女優が魅惑の競演

bu-rinkenoshimai.jpg『ブーリン家の姉妹』/(c)2008 Columbia Pictures Industries,
Inc and Universal City Studios Productions
LLLP and GH Three LLC. All Rights Reserved.

 ナタリー・ポートマンにスカーレット・ヨハンソンが共演……ちょっとした映画通ならこれだけで食指が動く組み合わせだ。

 そんな2人が主演する『ブーリン家の姉妹』が10月25日に公開された。映画の舞台は16世紀イングランド。世継ぎの男児が産まれないことに思い悩んでいた国王ヘンリー8世に対し、新興貴族のブーリン家は娘のアンを差し出す。彼女が世継ぎを産めば、一族の富と名誉は約束される。しかし、ヘンリー8世が目にかけたのはアンではなく、妹のメアリーで……。

 後に英国黄金時代を築くエリザベス1世を産むことになるアン・ブーリン。彼女の陰で歴史の裏に消えていった妹メアリー。2人の姉妹愛や確執を描く歴史劇で、映画は史実に多少の脚色を交えながら、英国王室内で繰り広げられるオンナの争いを描くイギリス版『大奥』ともいえる出来栄え。姉のアンをナタリー・ポートマン、妹メアリーをスカーレット・ヨハンソンが演じ、ハリウッド若手実力派女優の初共演が実現したが、実はこの2人、かなり似た経歴を持っている。

 1981年生まれのナタリー・ポートマンは、当時13歳だった『レオン』(94)のマチルダ役がいまだ鮮烈に記憶に残っている人も多いと思うが、そこから『スター・ウォーズ』新シリーズに抜擢されるなど順調なキャリアを築き、2004年には『クローサー』でアカデミー賞ノミネート、ゴールデン・グローブ助演女優賞を受賞。今年は短編映画『Eve』で監督デビューし、同作はベネチア映画祭で上映。続けてニューヨークを舞台にしたオムニバス映画『New York, I Love You』の一編も監督する。

 ナタリーより3つ年下、1984年生まれのスカーレット・ヨハンソンも、12歳で『のら猫の日記』(96)に初主演作。同作でインディペンデント・スピリット・アワードの主演女優賞にノミネート。2003年には『真珠の耳飾りの少女』『ロスト・イン・トランスレーション』の2作でゴールデン・グローブ主演女優賞にダブルノミネートされるという快挙も成し遂げ、演技派としての地位を確立。ナタリーも監督として参加する『New York, I Love You』での監督デビューも決まっている。

 子役出身で若くして演技も認められ、監督業にも進出と、キャリアには共通点が多い2人。プライベートはといえば、ナタリーはハーバード大学卒の知性派で、近年こそストリッパー役やヌードに挑戦しているが、色気よりも清純なイメージが強い。一方のスカーレットといえば、その隠し切れない豊満なボディからセクシー女優として人気が高く、近年ではウッディ・アレンにも惚れこまれ、彼のミューズとしても有名だ。

 そんな2人が『ブーリン家の姉妹』では、ナタリーが王妃の座への執着と野心をむき出しにし、肉体よりも知性をもって王の気を引こうとする姉アン役で、スカーレットは、平穏な生活を望むが、その美しさゆえに王に召抱えられることになる妹メアリー役。プライベートのイメージと重ね合わせてみると、なかなか面白い配役で、2人を知っているとより映画が楽しそうだ。

 ちなみにナタリーはもう1本、こちらもコスプレ劇となる主演作『宮廷画家ゴヤは見た』が今月5日に公開されたばかり。スカーレットも、現代のごくフツーの悩める女の子を演じる主演作『私がクマにキレた理由(わけ)』が11日に公開されたばかりと、この2人の主演作がいま、日本で相次いで公開されている。ファンにはなんともうれしい状況だ。
eiga.com編集部・浅香義明)

作品の詳細は以下より。
『ブーリン家の姉妹』
『宮廷画家ゴヤは見た』
『私がクマにキレた理由(わけ)』

レオン 完全版 アドバンスト・コレクターズ・エディション

いまだにこのイメージを引きずってしまいます。

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最終更新:2008/10/25 11:00
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