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役者・遠藤憲一『Vシネ』への思い「その素晴らしく血塗れた世界」

enkenmain.jpg 個性派俳優”エンケン”こと遠藤憲一が、約1年ぶりのVシネの世界に帰ってきた。俳優として「Vシネで学んだことは数え切れない」と語る彼に、Vシネの魅力、そして自らを育ててくれたVシネへの想いを聞いた。

──まず、新作『BLACK MAFIA 絆』についてお伺いしますが、久々のVシネ出演ですね。

【遠藤憲一】 Vシネは1年ぶりくらいなんだけど、共演している(哀川)翔さんも2年ぶりなんだよね。俺は翔さんの敵役をこれまで何度もやってきたけど、兄弟分ってのは多分今回が初なんじゃないかな。あと、いつもは俺がイケイケで翔さんが少し抑えた感じの渋い役ってパターンなんだけど、今回はそれが逆なのも面白いかもね。

enken_sho.jpg“Vシネの帝王”翔さんとのツーショット。
『BLACK MAFIA 絆』(C)2008 GPミュージアムソフト

──エンケンさんにとっては、哀川翔さんはどのような方ですか?

【遠藤】 同じ歳なんだけど、もちろん業界では先輩だし、Vシネの世界に俺をひっぱってくれた恩人での一人もあるね。そのおかげで俺は色々な人たちと知り合えたし、今の自分があると思うよ。

──つまり「俺はVシネで育った」と思っている?

【遠藤】 もちろんVシネだけではないけどさ、映画やテレビなんかではやれなかった表現の実験みたいなことをやらせてもらえたのが自分にとっては大きかったね。演技のベーシックな部分を覚えて、これからは知恵を働かせて上積みの部分を役者として作らなきゃなって思っていた頃に、ちょうどVシネの仕事が増えたのはラッキーだったよ。

──Vシネ=低予算で俳優もぱっとしない。安かろう悪かろう的なイメージは今でも世間一般にあるかと思うのですが、表現者の立場からするとVシネは実験や冒険ができる場所なのですね。

【遠藤】 たとえば、極道専門の映像作品なんて普通じゃなかなか作れないでしょ。やっぱり、映画の場合は扱うモチーフが多岐にわたっていてこそだよね。テレビの場合だと視聴者のニーズに寄り添ったものになるし、どうしても表現に制約がある。Vシネは制約が少ないから、表現者として思い切ったことができるんだよね。そして、それを楽しみにしてくれているコアなファンがいるのも確か。だからこそ、Vシネは無くならないんだよ。

──確かに、ヤクザの組織や抗争までの物語、アクションにしても血の飛び散り方一つにもこだわりを感じさせますよね。

【遠藤】 撮影スケジュールはとてつもなくハードなんだけど、それでもVシネをやる人がいるのは、そんなことは気にならないくらい情熱を持っている奴が集まってるからなんだよね。だからこそ、俺もやりがいを感じるんだと思うよ。

──Vシネは新たな才能を育てる場所としての意義もあるんですね。

【遠藤】 例えば、Vシネで今活躍している若い俳優の中でも、俺が知る限りで特別なものを感じさせる役者ってのが何人もいる。そうゆう奴らに注目している人は多いし、俺自身もそうやってテレビや映画に呼ばれるようになって、そこでまた新しい自分の能力を磨いたからね。

──では、今後もVシネに出演するのをやめたりはしない?

【遠藤】 俺は役者の仕事をやっていて何が楽しみかっていうと、才能のある人にめぐり合うってことなんだよ。まだまだ、世に知られていない才能っていっぱい埋もれていると思うし、そんな才能に出会えるのが楽しくてしかたない。だから、スケジュールさえ合えば出るよ。

──エンケンさん自身も埋もれていた才能として発見された。そんな出会いがあるから、今の自分があるということですね。

【遠藤】 俺は出会いが全てだと思うよ。出会いが刺激を生んで、その刺激がつぼみの状態の才能を花開させるんだと思うけどね。

(取材・構成/テルイコウスケ)

●えんどう・けんいち
1961年6月28日、東京都品川区生。83年、NHKドラマ『壬生の恋歌』でデビュー。以降、テレビ・映画を問わず多くの作品に俳優として出演する一方、脚本家、ナレーターとしても活動している。09年1月25日には『稲穂の無頼』(GPミュージアム)発売予定。

●「BLACK MAFIA 絆」
発売日:12月25日
出演:遠藤憲一/曽根悠多/哀川翔
龍田組若頭の功一(遠藤憲一)は、生き別れになっていた弟の孝之(曽根悠多)と20年ぶりの再会を果たす。しかし、龍田組が捌いたと噂の覚醒剤が、孝之の勤務する中学に蔓延していたことがわかり、兄弟の心はすれ違う。一方で、御法度のはずの覚醒剤に手を染め、崩れ往く龍田組。功一は兄弟分の松村組若頭・当麻(哀川翔)と手を組み、闇から伸びる黒い糸を断ち切りに動き出す。

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最終更新:2008/12/22 16:00

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