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【退屈巡礼】vol.07

謎の珍棒に「タッチ・ON」!? 那須高原『SLランド』で子供が号泣中

tokyokaseryo.jpg外観はどう見ても普通の観光地スポット。
まさかここで阿鼻叫喚の光景に遭遇しようとは……

この退屈なご時世に、退屈しのぎに退屈な場所に行ってみるシリーズ【退屈巡礼】。第七回は、那須高原にあります『SLランド』。鉄ヲタ垂涎のマニア向け施設かと思いきや、別の意味でマニアックでした。館内の様子はこちらから

 ここ数年、”ブーム”といってもいいぐらい鉄道関係が盛り上がってますね。おそらく『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)でやたらと鉄道ネタを連発していたあたりがブームの震源地のような気もしますが、とにかくそんな流れもあって昨年リニューアルされた「鉄道博物館」をはじめとする各地の鉄道関連施設は軒並み人気のようです。

 しかしこの連載で「あえて行く」のはそんなメジャー施設では当然ありません。

 今回紹介するのは、那須高原にあります「SLランド」。最初に全力でフォローしておきますと、もともとここは”汽車が料理を運んでくる”ので有名なレストラン「蒸氣汽関車」が25年ほど前から営業しておりまして、こちらは子供からマニアまできっと納得の鉄道系スポット。そして、その隣に作られたのが「SLランド」なのですが……てっきりこちらも蒸気機関車でいっぱいのアミューズメント施設かと思いきや、いろいろとサービス過剰で”オイシイ”ことになっていました。

 とりあえず最初は『きかんしゃトーマス』や鉄道模型などでお子様たちは大喜びなのですが、上のフロアに進むと「トリックアート」に「3Dホラー」などなど、さっぱりSLも鉄道も関係ない展示に。SLに期待して入ったら不意打ちのお化け屋敷で泣きわめいている子がいましたが、これぐらいのグダグダっぷりは観光地ではよくあること。本当に泣くのはもう少し先ですよ。

 まだここまでは「アミューズメント施設」の範疇でしたが、順路に従って進むと唐突に仏像や高額そうな壷が……いきなりの展開にほとんどの来場者が「?」という表情になっていましたが、むしろこちらがSLランドのコア部分だったようです。

 ここから先はとにかく縁起物と開運グッズ、そしてギラッギラの欲望全開ワンダーランド! 「開運列車」なる改造車輛(まぁ、いちおう鉄道といえば鉄道ですが……)には「金運招来・招福開運 この列車には運気がシャワーの如く降りそそいでいます」とのことで、中にはぎっしりと壷や屏風、掛け軸に剥製などなど、成金テイストのアイテムが満載!

 そして車輛わきには「ガッポリ地蔵尊」「パチンコ地蔵尊」「満腹地蔵尊」「カラオケ地蔵尊」などなど、ずいぶん欲望がストレートかつこと細かな七福地蔵が並べられ、さらにはほとんどの来場者が平和なファミリーだという空気をいっさい読まない巨大な「金精神」こと”珍棒”の石像が……! しかも「タッチ・ON・・・・」とか書いてあるし! ここまでくると逆にすがすがしく思えて個人的には拍手喝采なのですが、どうもそうじゃないご家族も多いらしく、半ギレ気味にツカツカと「開運列車」を出て行く人や「でんしゃどこ~~ッ!」と本気で泣き叫ぶ子供たち……まさにこの連載としてはステキ過ぎるリアクションが、シャワーの如く振りそそいでいました。

 それにしても、こんなにサービス満点なのになにも怒ることはないじゃないか? と思うんですけどね。ちょっと期待と違ったぐらいでカッカしているようでは、”招福開運”は遠いですよ。

tokyokaseryo.jpg最初のうちはたしかに鉄道関連の展示

tokyokaseryo.jpgいかにも観光地な感じのビミョーなエリアの先は、いよいよカオスになってまいりました。

tokyokaseryo.jpg
tokyokaseryo.jpg「現代版七福地蔵」なるお地蔵様。「お医者地蔵尊」や「秀才地蔵尊」はともかく、
「パチンコ地蔵尊」「カラオケ地蔵尊」って、どんだけ好きなんでしょうか?
そして「がっぽり地蔵尊」…もう、素晴らしいとしか……

tokyokaseryo.jpgファミリー客の表情が凍り付く「金精神」。「タッチ・ON・・・・」じゃないよ!

tokyokaseryo.jpg
tokyokaseryo.jpgいちおうSLランドということで「開運列車」。運気がシャワーの如く降りそそいでいるらしいですが、
それを感じ取れない人が多くて残念です。「笑う門には福来る」ってのがホントなら、
私のもとにはかなり福が来たハズなんですけど?

tokyokaseryo.jpg
tokyokaseryo.jpg「開運列車」の中に所狭しと並べられた開運(主に金運)アイテム。
ある意味、成功する秘訣はわかったような気もしてきました。

tokyokaseryo.jpgややキレ気味で足早に過ぎ去る人も少なくありませんでしたが、
ここは笑うところですよ。多分

●ご利用の心得

・どちらかといえば「わかってるオトナ向け」かも。
・「招福開運」は気の持ちようです。
・レストラン「蒸氣汽関車」はどなたにもオススメ。

●あまり親切でないご利用案内

■開館時間 午前9時から午後6時
(入館は午後5時30分まで)
■休館日 年中無休
■料金 おとな(中学生以上)1000円
    子ども(3歳以上)600円
■住所 栃木県那須郡那須町高久乙24-2
■アクセス 車の場合は東北自動車道「那須」ICから湯本方面に約5分。電車の場合は東北本線「黒磯駅」より那須ハイランドパーク行きバスで約15分、「蒸氣機関車前」下車。
■HP http://www.nasu-jouki.co.jp/
(取材・文/大黒秀一)

●連載「退屈巡礼」INDEX
守衛も呆れる奇跡のダメハコモノ?『大型児童館 ビッグバン』
空飛ぶガマ!? がっかりを楽しむB級スポット『ガマ洞窟』
ユルいからこそ胸を打つ!?『関ヶ原ウォーランド』の反戦主張
世界の中心で「発祥」を叫ぶ!? 愛知『桃太郎神社』の本気な主張
そこに未来はあるか!? 『リニア見学センター』の意外な現実
これじゃ破綻も必然?『私のしごと館』に行ってみた

NHK DVD「SLミニ図鑑」 国内編

SLはロマン。

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最終更新:2009/01/29 14:15

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