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白眼視される楽天・三木谷 銀行への参入にも不安の声!?

bankmikitani.jpg金融危機以降、堅調に利益を出している
として、再び評価が上向いている楽天。
三木谷氏もニンマリ!?

「ずいぶん珍しい奴がいるな」。年明け早々の1月5日、東京・丸の内の東銀協ビルで行われた全国銀行協会の賀詞交歓会。会場に現れた楽天の三木谷浩史会長兼社長の姿を見て、メガバンク幹部は驚きの声を上げた。賀詞交歓会とはいわば、業界団体による新年会。見知った顔ぶれが集まる場だけに、三木谷氏の姿は目立っていたのである。

 では、なぜそこに三木谷氏がいたのか? 実は楽天は昨年9月、経営困難に陥ったネット専業銀行・イーバンク銀行に出資し、傘下に収めているのだ。

 銀行を傘下に収めるグループのトップとして三木谷氏は、全銀協の杉山清次会長(みずほ銀行頭取)などに満足げに挨拶をしていた。だが、メガバンク幹部の中にはあからさまに三木谷氏から距離をとる者も少なくなかった。というのも、三木谷氏は1988年に日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)に入行した元銀行員であり、同社に残っていればせいぜい部長クラスに過ぎない年齢(43歳)なのだ。

 ただ、イーバンクの立て直しは困難と見られている。楽天では、立て直し策としてローン事業子会社「楽天クレジット」とイーバンクとの経営統合を打ち出しているが、銀行業界内では「ローン事業とネット銀行事業との相乗効果は不透明」(メガバンク関係者)と、疑問を呈する声も多い。

 さらに、楽天はイーバンクの持ち株比率約33%を5割超に引き上げる計画も用意しているが、これが楽天の命取りになるという見方も。それというのも、金融機関に5割超を出資する企業は金融庁の管理下に入り、同庁の検査を受けることが義務づけられるからだ。「楽天の経営体制は三木谷さんの独断で決まっており、ガバナンス(経営統治)を重視する金融庁の検査に耐えられるのか」(金融業界関係者)という指摘があるのだ。

 念願の銀行業への参入が、三木谷氏のプライドを満たすだけの道具に終わるのか、銀行業界は高みの見物を決め込んでいる。
(文=千代田文矢/「サイゾー」3月号)

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最終更新:2009/03/11 19:07
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