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【退屈巡礼】vol.14

マニア必見!? レトロモダンな”団地”を完全再現『松戸市立博物館』

tokyokaseryo.jpg総合公園「21世紀の森と広場」の一角にある博物館。
外観はごく普通っぽい感じ。

この退屈なご時世に、退屈しのぎに退屈な場所に行ってみるシリーズ【退屈巡礼】。第14回は、『松戸市立博物館』をご案内。プライバシーを気にせず他人のオタクを拝見できる大胆な展示が、マニアにはたまりません。館内の様子はこちらから

 少し前から静かなブームとなっている「団地」。まぁ、住んでいる人からしたら「どこがいいのかさっぱり分からない」なんて話も聞きますが、たしかにあらためて建物を見ていると、あの同じ形が繰り返される独特のリズムには味わいがあるような気もしてきます(退屈なものが好きな筆者にはよくわかります)。

 しかし、似たようなムーブメントの『工場萌え』(記事参照)など以上に、団地には住人の方もいる都合上、あんまり近くからジロジロ見たり、勝手に写真を撮りまくるわけにはいきません。実際、勝手に敷地に入ってトラブルになる事例もあるようですが(迷惑なので絶対にやっちゃダメですよ!)、どうしても団地のディテールを知りたい人は千葉にあります「松戸市立博物館」に行ってください。

 なんで博物館? かと言いますと、なんとこの博物館では、館内に昭和30年代に建築された団地(松戸の常盤平団地)の一部を実物大で忠実に再現という、なかなか大胆なことをやっているのです。さすがに一棟丸ごとというワケにはいかなかったようですが、かわりに中身まで昭和30年代の生活様式が細か~いところまで再現されているので、団地マニアならずとも、昭和レトロが好きな人にはたまらない展示です。とにかく、博物館の中にいきなり団地があるというインパクトは予想以上に大!

 基本的にはここ、松戸市の発展に関する博物館なので、正直あまり地元の人以外にはピンとこない(それどころか、地元の人もあまりいなかったりするのですが…)ところも多々あったりはしますが、「人々の生活の移り変わり」を示す展示として、屋外に縄文時代の縦穴式住居、そして館内には団地がそれぞれ実物大で展示されているようです。なので、別に団地ブームに乗っかったワケでも何でもないのですが、こんな大胆な展示を企画された方には賛辞と感謝の意をおくりたいですね。

 そもそも、普通あまり博物館には「生活感」のあるものは無いので、洗濯物がぶらさがるベランダだけでもかなり異様な雰囲気なのですが、室内の「昭和の2DK住宅」の再現ぶりには、博物館だということを忘れてしまいそうです。レトロな家具や家電はもちろん、あの時代独特の柄のカーテンや、今よりもチープな感じの蛍光灯、そしてくずかごからコーヒーカップひとつに至るまでこだわりまくり、まさに昭和30年代の団地の一室の空気そのものが再現されているといってもいいでしょう。

 いやぁお見事。部屋だけでなく、団地といえばコレ! という感じの階段やら集合ポストなどもバッチリ造り込まれているので、じっくりと団地観察をしたい人も、レプリカとはいえきっと満足できるはず。ここなら写真を撮りまくっても大丈夫です。これで足りなければ、もう実際に団地に住んじゃった方が早いかもしれないですね(もちろん、すでにそれを実行しているマニアの方もいらっしゃるようですが)。ま、何事も他人に迷惑をかけずにお楽しみください、ということで。

tokyokaseryo.jpg館内の奥に、それまでの展示とはまったく違った、異様なコンクリートの塊が出現。
けっこうシュールです。

tokyokaseryo.jpg
tokyokaseryo.jpg集合ポストのある階段や、今の感覚からするとずいぶん近いお隣の玄関ドアなど、
これぞ団地!という造りも完全に再現。

tokyokaseryo.jpg間取りは現在から見ると狭く感じる2DK。
当時はこれが最先端でした。それにしても細かい所まで作り込まれていて感動。
テレビに流れている映像も、昭和30年代当時のものだったりします。

tokyokaseryo.jpgけっこうレトロモダンな感じでカッコよくも感じる洋間に比べて、
奥の和室の方は生活感満点。博物館ということを忘れそう。

tokyokaseryo.jpg
tokyokaseryo.jpg狭いながらも、今の目で見ると「カワイイ」感じの家電や食器が並んでいるキッチン。
こちらは好きな人も多そう。

tokyokaseryo.jpgベランダ側。こちらも細かいところまで手抜かりなし。
ちょっと殺風景なのがリアルです。

tokyokaseryo.jpg一気にタイムスリップして、縄文時代の竪穴式住居。
博物館に隣接した森の中に3棟が完全再現。
縄文時代の暮らしぶりを体験できるこちらも要注目。

●ご利用の心得

・本物の団地ではNGな、写真撮影やディテールガン見をお楽しみください。
・とはいえ、博物館ですのでハシャギ過ぎないようにご注意。
・決して「団地博物館」ではないので、ちゃんと他の展示も見るように!

●あまり親切でないご利用案内

■開館時間 午前9時30分から午後5時(入館は30分前まで)
■休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)・毎月第4金曜日
および年末年始(12月28日~1月4日)
■入館料 一般300円 高校生・大学生150円 小中学生100円
■所在地 千葉県松戸市千駄堀671
■アクセス 新京成線八柱駅またはJR武蔵野線新八柱駅から徒歩約15分。
■HP http://www.city.matsudo.chiba.jp/m_muse/
(取材・文/大黒秀一)

●連載「退屈巡礼」INDEX
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均一化の産物。

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最終更新:2009/04/07 11:00
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