日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル > AKB・坂道系  > 本家AKB48をも凌駕するSKEの”タニマチ事情”と”引き抜き問題”

本家AKB48をも凌駕するSKEの”タニマチ事情”と”引き抜き問題”

skepurepure.jpg「ピュアピュア Vol.54」辰巳出版

 7月30日でデビュー1周年を迎える”AKB48全国展開”の布石、SKE48が本家以上に注目を集めている──。

 「ダイヤの原石を見つけた」

 一目見た瞬間、秋元康氏が思わず声を漏らしたという原石とは、SKE48でセンターをつとめる松井珠理奈だ。周知の通り、公演デビュー前にも関わらず、AKBのレコード会社移籍後第1弾シングル「大声ダイヤモンド」で本家のセンターメンバーに抜擢。さらに、AKB史上初の単独CDジャケットで、その存在を世に知らしめることとなった。

 当時11歳、小学校6年生のシンデレラガールは、華々しい全国デビューを飾ったワケだが、その勢いはこれに留まらず、「10年桜」「涙サプライズ」と、続けてAKBのシングルでセンターをつとめ、CDの売り上げ記録を更新させる大車輪の活躍を見せたのである。

 そんな松井珠理奈が所属するSKE48のチームSは、同じくAKBのシングルに選抜されている”W松井”の一角、松井玲奈をはじめ16名で編成。ホーム公演での客足も順調で、この夏にはAKBと共に武道館公演も行うほどのブレイクぶりだが、その成功の裏にはスポンサーの存在が見え隠れするという。

 そもそもAKB48は、メンバーそれぞれがさまざまなプロダクションに所属し、秋元康御大の号令の下、芸能活動を行っている。一方SKE48は、東京に本社を置き、名古屋に支社を持つ複合エンターテイメント企業『ピタゴラス・プロモーション』なる会社がマネージメントを一括。実はこの会社、名古屋に本社を構える大手パチンコ機器メーカー、京楽の子会社である。

「SKE48劇場はサンシャイン栄の2階、SUNSHINE STUDIO。名古屋のヲタの聖地といえば”名古屋の秋葉原”といわれる大須だけど、彼女たちは(東京でいう渋谷や原宿にあたる)栄をホームタウンとし、AKBとは違ったファン層を獲得することに成功した。サンシャイン栄は”お兄系”と呼ばれる男性向けのアパレルショップを中心に、お笑い芸人たむけんの焼肉、キム兄の居酒屋、ぺ・ヨンジュンの韓国料理など、話題重視の店舗を集めた複合商業施設。その名の通り、京楽グループの京楽栄開発が運営するパチンコ店、『サンシャイン』が母体となった施設だよ」(大手広告代理店)

 これまでパチンコのマーチャンダイジングやプロモーションを中心に事業展開をしていたピタゴラス・プロモーション。それが突然、SKE48というアイドルグループのマネージメントに着手したとあれば、スポンサー”京楽”の思惑が気になるところだ。

 ここでまず注目したいのは、東海エリアを中心に6月まで放送されていた、京楽協賛の『SAKAE TA☆RO』(中京テレビ)というバラエティ番組。実はこの番組、前身の『TA☆RO』から、サンシャイン栄の改装と共にリニューアル(08年7月)し、収録もSUNSHINE STUDIO(SKE48劇場)で行われるようになった。そして、4月からは急遽SKE48のレギュラー出演も開始。同時期にNHKホールでチームKIIのお披露目公演を行ったこともあり、この頃から公演のチケットが飛ぶように売れるようになったという。
 
 また、東海エリアではこの番組のために時間をずらし、同じく京楽が協賛するAKB48の冠番組、『AKBINGO!』を続けて放送。『AKBINGO!』がスタートした08年10月1日、実は同日同番組で、前出の「大声ダイヤモンド」のCDジャケットが初公開され、SKE48の初公演『PARTYが始まるよ』の選抜メンバーの発表も行われた。

 そして、京楽のSKEへのご執心ぶりはここに留まらない。8月5日にCDデビューを果たすSKE48だが、このタイアップにもその力の大きさをのぞかせている。

 SKE48のデビューシングルとなる『強き者よ』は、これまた京楽がスポンサーをつとめる『真マジンガー衝撃!Z編』のエンディングテーマ曲に決定している。この『真マジンガー』、オープニング曲にはLAZYや奥田民生、斉藤和義らが参加しており、以前から楽曲にも注目が集まっていた作品なのだ。

「昨年までサンシャインの名で出していた海の家なども、今年はすべてSKE48の名前に差し替えるらしいですよ。また最近では『ゼブラ戦隊サンシャイン』として、SKE48の出口陽ら3名がサンシャインのプロモーション活動も行っているとか」(前出・代理店社員)

 さて、これだけ話題になると、気になるのは業界でありがちな引き抜き。在京の大手プロは触手を伸ばしていないのだろうか?

「松井珠理奈を東京のプロダクションが引っ張りたいという話も現場レベルでは出ているらしいのですが、京楽というビッグスポンサーが直でかかえているメンバーだけに、どこも本格的な動きはできないんだとか。まあ、ピタゴラスの戦略としては、いずれAKB同様メンバーの”卒業”という形を取り、それぞれが志望する女優やタレントなどの方面に活動の幅を広げていくんじゃないかな? その証拠に、『実はSKEのメンバーには声優志望者が多く、この秋にはアニメなどで声優デビューするメンバーも決まっている』って話ですからね」(アイドル雑誌編集者)

 デビュー1年でパリ公演に続いて武道館公演、CDデビューも果たすSKE48。AKBをも凌駕するその人気は特筆に値するが、京楽の強力なバックアップで”フィーバー”……というのは、やはりベタだろうか(苦笑)。

強き者よ

キャッチコピーは「夢見る少女は勇者になる」。

amazon_associate_logo.jpg

【関連記事】 ずさんすぎて支配人が土下座 パリへのAKB48高額ファンツアーは神ボッタクリ!?
【関連記事】 「ー」記号が165個!! AKB48公式ショップからファンに送信された”怪文書”
【関連記事】 AKB48シングル選抜メンバーを決める”人気投票”の真の目的とは?

最終更新:2013/01/31 17:47
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真