日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 安室、B’z、YUIも出ない……音楽マーケットの流れを無視した『紅白歌合戦』 

安室、B’z、YUIも出ない……音楽マーケットの流れを無視した『紅白歌合戦』 

amuro1128.jpg『PAST<FUTURE』エイベックス

 先日発表されたNHK『紅白歌合戦』の出場者一覧が話題を呼んでいる。下馬評では”今年の目玉”とも言われていた井上陽水、矢沢永吉らの名がなかった一方、flumpool、レミオロメン、ジャニーズのNYC boysらが初出場を果たすことに。

 ある音楽関係者は今年の出場者についてこう語る。

「陽水や永ちゃんは”紅白に出ないのがステイタス”の世代ですから、不出場もいたしかたないでしょう。それよりも問題なのは、実際に売れている歌手やバンドが出場しないこと。主にNHKとマネジメント事務所との関係性で出場枠が埋まっており、音楽マーケットとのズレが際立っています」

 ”売れたのに出場しない”歌手の筆頭格は、最新アルバムが60万枚を超えるヒットとなった女性シンガーSuperfly。CMソングへの起用も多い彼女の場合、「NHKは事務所サイドに出演を打診したが、演出面の合意が得られなかったようだ」(前出・音楽関係者)

 昨年末に発表したアルバムが売れ続け、今年に入ってミリオンセラーを達成したMr.Childrenも出場せず、同じ事務所のレミオロメンが出演することに。

「レミオロメンは4年前の『粉雪』(ビクターエンタテイメント)に続く大ヒットを出しておらず、このタイミングでの出場は変ですね。いつかまたミスチルに出て欲しいNHKサイドが、事務所に気を使ったのでは」(レコード会社関係者)

 他には、CD不況の中、10万枚以上の売り上げを実現した安室奈美恵、B’z、YUI、JUJUといった面々も出場しない。いずれも当人サイドによる”出場辞退”と見られるが、NHKは彼らの出演に向けて、どの程度の努力を払ったのか。

「仮にも国民的音楽番組を標榜するのであれば、中高年に人気のある演歌勢はともかく、せめてポップス畑くらいは音楽マーケットの流れを反映してほしい。ヒットらしいヒットを出していない平原綾香やTOKIOらが毎年出ているのはおかしいですよ」(前出・音楽関係者)

 いまや多くの歌手やバンドから敬遠される『紅白歌合戦』。紅組と白組に分かれて競い合うという番組形式を再考し、時代に合った演出を模索すべき時期かもしれない。
(文=石山博美)

PAST<FUTURE

過去の栄光におさらば!

amazon_associate_logo.jpg

【関連記事】 「なぜ? っていうか誰!?」NHK『紅白歌合戦』NYC boys出演の舞台裏
【関連記事】 もっと他にいるはずでは? 紅白歌合戦、今年も中居&仲間の人事に疑問の声
【関連記事】 ターゲットはキッズから”大きいお友達”まで!?「アニソン紅白2009」開催決定

最終更新:2009/11/28 08:00
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真