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【退屈巡礼】vol.25

ダビデの星々と昭和臭に彩られた超カオスなハコモノ空間「科学技術館」

vol25-04.jpgバイオテクノロジー関連のコーナーは、何かの間違いかと思うほどグロく見えるのは気のせいでしょうか? なんだか座っただけで何かに感染しそうなデザインなんですけど……。

この退屈なご時世に、退屈しのぎに退屈そうな場所に行ってみるシリーズ【退屈巡礼】。第25回は、東京・北の丸公園にあるレトロな「科学技術館」をたずねてみました。科学技術館の様子はこちらから

「事業仕分け」によって、日本の生命線ともいえる科学技術への予算配分が大幅に削減されて、「それはどうよ?」という議論でこのところ持ち切りなわけですが、皆さん普段から科学にそんなに興味持ってましたっけ? というと、やや疑問と言わざるを得ませんよね。まぁ、これを機会に、とりあえず近くの科学館などに遊びに行ってみるのもいいんじゃないでしょうか。

 さて、東京都内の場合だと、その予算削減で話題になっている「日本科学未来館」をはじめとした素晴らしい設備の科学館がいくつかありますが、例のごとく「ちょっと残念、でもそれが愛おしい」ところを紹介している当コラムとしてイチオシなのが、日本武道館の奥に佇む「科学技術館」。なにせその開館は昭和39年と、なかなか歴史のある科学館なのですが、いささか老朽化している感は否めません。どちらかといえば、いつも何かしらのイベント会場になっている1階ホールの印象の方が強いような……。

 といっても、もちろんどんどんリニューアルは行われておりまして、比較的最近にエントランス部分が全面改修されて”イマドキ”っぽい雰囲気になりました。それまでは科学館というよりは、古いデパートみたいな入口だったので、レトロ好きなファンとしてはこのリニューアルには複雑な思いもありますが、中身はまだまだ昭和臭たっぷり! 自動車や鉄鋼、エネルギー事業など、全体的に高度経済成長期に花形だった産業と関連が強い内容なので、30代半ばから40代過ぎぐらいの世代には涙の出そうな、昭和40年代テイストが溢れる(しかも狙ったわけではないのがミソ)科学館なのです。さすがに、以前は”夢のエネルギー”のような扱いで、やたら能天気な紹介のされ方だった原子力が”安全に気をつかってます!”といった風潮になっていたり、車もエコカーがメインになっていたりと、展示はそれなりに新しくはなっているのですが、建物自体の古さや、妙にスカスカな休憩スペースの寂れ感などが醸し出すなんともいえない空気が、好きな人にはたまらないことでしょう。

 もちろん高度経済成長期で展示が止まっているわけではなく、ロボット産業や宇宙開発事業、そしてエコロジーなど、新しい技術にもスポットが当てられているのですが、これがまた、万博やら何かのイベントで見覚えのあるロボットたちが”退役”して展示されていたりして、ビミョーに哀愁漂う感じに見えるのがポイント。さらに最上階は、「一体なんの装置なの?」という、解説がほとんどされていない、とにかく奇妙なサイエンス遊具がゴロゴロしている超カオス空間。子どもたちはやりたい放題で、常に暴力的な音がガッチャンガッチャンと鳴り響き、いつか誰か大ケガするんじゃないか? と心配になるほどです。

 そんなワケで、おおよそ「科学技術館」というお堅そうな名前からは想像がつかない、かなりメチャクチャ……いや、おおらかなこの科学館が愛おしくてたまりません。建替えや完全リニューアルされる前に、ぜひ体験していただきたく思います。

建物の外壁は、なぜかダビデの星で覆われている。
その数なんと2万2392個。科学というより、オカルト……?
リニューアルされて今風になったエントランス。
自動車産業のコーナーも、ハイブリッド車などエコの時代に。
だんだんと展示の昭和臭は消えつつあります。
一般家庭の電力を「人力発電」でまかなう体験コーナー。
ほとんど拷問の領域です。。
地震・免震の体験コーナー。甘く見てると痛い目に遭うほど揺れます。
どうも全体的に暴力的な装置が多いような。
洪水のシミュレーション模型。やっぱり破壊的です。
ロボット関連のコーナーでは、万博などで活躍したものの姿がちらほら。
引退後という佇まいに哀愁も感じます。
最上階の科学遊具コーナーは、とにかく説明が少ない。
何を学ぶための装置なのかよく分からないまま、
やたらデストロイな音が響き渡る……!
どう考えても必要以上に多い「休憩コーナー」の閑散とした雰囲気が、
残念なムードに拍車をかけます。

ご利用の心得
・科学館といっても、あまり最新のものを期待しない方が吉。ユルさを楽しむ方向で!
・もちろん、ちゃんと学べることもたくさん! 意外と時間はかかるのでゆとりをもって。
・動きやすい服装がおすすめです。

●あまり親切でないご利用案内

■開館時間 午前9時30分~午後4時50分(入館4時まで)
■休館日 年末年始(12/29~1/3)
■入場料 大人600円  中・高生400円 子供(4歳以上)250円
■所在地 東京都千代田区北の丸公園2-1
■アクセス 東京メトロ「九段下」または「竹橋」から徒歩約7分
■HP <http://www.jsf.or.jp/>
(取材・文/大黒秀一)

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最終更新:2014/06/19 13:13

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