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「生真面目な職人肌シンガーがなぜ!?」JAYWALK中村耕一、覚せい剤逮捕の衝撃

JAYWALK.jpg『STORIES』ワーナーミュージック・ジャパン

 また芸能人の薬物逮捕か……との印象だが、今回はちょっと意外な人物だった。90年代に「何も言えなくて…夏」を大ヒットさせた人気ロックバンドJAYWALKのヴォーカル・中村耕一だ。

 ひげをたくわえて深みのある声で歌う姿を覚えている人も少なくないはず。決して派手ではないが、過去の洋楽カバー集では70年代のウエストコースト系ロックもきっちり歌える職人的存在だ。バンドのコンサート関係者も「非常に口数が少なく、派手に遊び歩くわけでもない、ミュージシャンらしからぬ生真面目なタイプ」だというが、売れても売れなくてもマイペースに活動を続けている良心的ロックシンガーに何が起こったのか。

 警察発表では9日深夜、中村は西麻布の路上に止めた乗用車内にいたところをパトロール中の警察官に職務質問され、助手席のフロアマット上に置いた小物入れから覚せい剤が見つかり現行犯逮捕となった。当初は「歯科でもらった薬だ」と言い訳していたというが、警察関係者によると「その口調がしどろもどろで挙動不審だった」という。

 この話を伝え聞いた前出コンサート関係者は「ライブ前は緊張で震えてしまうこともあるぐらい気の小さい人なので、相当なパニック状態だったはず」というが、一方では「近年の中村さんは言動がおかしかった」という声もある。

 中村が常連客だという都内バーの店主によると、「3年ほど前からか、今まででと違うハイテンションな態度で、急にパフィーのヒット曲を歌い出したり、自分は宇宙と交信しているとか言い出したことがあった」という。

 3年前といえば2007年、中村はアーミーナイフを所持し銃刀法違反容疑で書類送検されたことがあった。同関係者によると「あれは彼の趣味であるアウトドア用具をそのまま車の後部座席に乗せていただけのものだったけど、小心者の彼は相当に参っていた様子だった」というから、もしかすると道を踏み外すきっかけになった精神的な変化があったのかもしれない。

 「麻薬は、押尾学や酒井法子のような不良カルチャーとして楽しむ人と、田代まさしのように小心者のストレス傾向から手を出す人がいて、中村は後者ではないか」とは精神科医の野村高一氏の弁。

 中村を知る別の音楽関係者は「近年、バンドは彼の不調も考えてセカンドヴォーカリストが加入していたほどだった。中村さんは裁判が終わっても、ストレスのたまりやすい音楽活動は当面、控えた方がいい気がする。バンド脱退という選択肢もひとつ」と話していた。

 長年のファンからすれば中村不在のJAYWALKは考えられないものだが、今はまだ中村本人も「何も言えなくて……」という心境だろう。
(文=鈴木雅久)

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みんなストレスフルだよ。

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最終更新:2010/03/10 08:00
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