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「実はスゴい芸人かも!?」現場が絶賛する”今年消える”候補筆頭・狩野英孝

kanoueiko.jpg『笑魂シリーズ 狩野英孝の生まれつき
イケメンです 』
ビクターエンタテイメント

 「狩野英孝って、実はスゴい芸人かも!?」

 最近、こんな評価を何度か耳にする。

 狩野英孝。胸に赤いバラ、長髪、ホスト風白スーツ。「ラーメン、つけ麺、ぼくイケメン」のフレーズでブレイクした、いわゆるキャラ系カテゴリーの、ピン芸人である。

 当初は、その登場の仕方から”一発屋”と呼ばれたり、バラエティーでもすべり芸人呼ばわりされることが多かったりと、なにかと”できない子”的扱いが多い。しかしその一方、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)のドッキリ企画が発端となった、アーティスト名”50TA”名義で狩野が作詞作曲して歌った曲が奇跡的な面白さで大ウケ、その着うたが爆発的なヒットを記録、のちにCD化されるに至った。『爆笑レッドシアター』(フジテレビ系)でも、はんにゃやジャルジャルなどの人気若手芸人たちの”リーダー”として、番組を仕切る内村光良にいじられながらも大活躍中だ。

 普段、ひどい扱いをされているのに、”笑いの神”に愛されているかのように、時々ありえないような笑いを巻き起こす。三振ばかりしているのに、いざというときに大ホームランをかっ飛ばし、「やっぱりすごい男なんじゃないか!?」と感嘆されることもある、『ドカベン』の男・岩鬼的でもある。最近も、同じく『ロンハー』でメールドッキリにひっかかったフルーツポンチの村上やゆってぃの行動や口説き文句の気持ち悪さから、モニターで見守る女性タレントたちに、「狩野さんよりヤダ」と言われたり、ネット上でも「狩野がいかに面白かったか分かった」など、相対的な評価が上がったりもしていた。

 「今年消える芸人」の類のアンケートなどでも常に上位をキープし続けて数年。消えるどころか確固たる地位を築いている狩野英孝、その魅力やすごさ、いったいどこにあるのだろうか。バラエティーを中心に活躍する放送作家に聞いた。

「言い方は悪いんですけど、操りやすい。これにつきると思うんです。キャラクターとして真正面から真面目に取り組む性格が、司会をする人にとって非常に動かしやすい。意図したところにまんまと動いてくれて、確実にはずしてくれる。はずすということを、はずさないんです」

 だから、ロンブー淳や内村など、複数の芸人をさばくスキルの高いMCとの相性が異様にいい。

「『アメト――ク』(テレビ朝日系)で有吉さんに、こいつは『ロンハー』と『レッドシアター』にかくまわれてると言われていましたが、まさに淳さんや内村さんとか、扱いのが得意な人にとっては自分の考えているところに落ちてくれるんで、本当に扱いやすいと思いますよ。逆にいえば、日ごろ芸人をさばかない人、たとえば役者さんとかとからんでも、ちっとも面白くならないと思いますし。切り返しの下手さがいいというか、いじられ専門の芸人といってもいいかもしれません」

 ある芸能関係者も、こう言う。

「天然でおいしい状態になる天才というと出川さんが代表的かもしれませんが、狩野さんも同じマセキ芸能社なんですよ。もちろんウッチャンもそうなんですが、出川さんと狩野さんを抱え、そのいいところを引き出せるマセキって、人材を発掘する力はすごいと思いますね」

 それにしても、狩野の愛される理由、扱う側だけではなく、見ている側にも何かあるはずだ。前出の作家は言う。

「実は好感度が高いんだと思います」

 えっ、好感度……!?

「イケメンキャラをやりつつも、不安だったり弱そうな一面が分かりやすく見える。人間性のよさも感じられて、これが好感度につながっているんです。そして、ドッキリにかけられても、見ていて嫌な気持ちにならない。これが結構大事で、可愛そう感や不快感があまりないんです。いじられの完成度が、とても高い」

 ”一発屋”、”今年消える”と言われ続けつつも愛される狩野英孝。本人に自覚がない部分での実力が、そうさせているようではあります。
(文=太田サトル/「サイゾー裏チャンネル」より)

笑魂シリーズ 狩野英孝の生まれつきイケメンです

よしおと並ぶ”消えない一発屋”。

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最終更新:2018/12/10 19:16
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