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『元○○な人々』地上波初の冠番組記念インタビュー!

プロインタビュアー吉田豪×元AVクイーン穂花

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 そのインタビューの巧みさを、松尾スズキが「言葉の風俗嬢」と喩えたことがある。日本で恐らく唯一、プロインタビュアーにしてプロ書評家という肩書を持ち、「現在のサブカル界最重要人物」と目される男、吉田豪。彼の地上波初の冠番組が7月6日にスタートする。タイトルは『プロインタビュアー吉田豪の元○○な人々』(関西テレビ)。

 ゲストの一人、元AVクイーン穂花(ほのか)は、今年1月に自叙伝『籠』(主婦の友社)を上梓。幼少時の誘拐や性的虐待を赤裸々に告白した同書を、吉田は書評などで絶賛している。控室で、収録を終えたばかりの2人を直撃した。

──元モーニング娘。の加護亜依さんや元X JAPANのベーシストTAIJIさんなど、ゲストは全部で6人いらっしゃいますね。

吉田豪(以下、吉田) 人選会議を何度かしましたが、ダメだった人も何人かいて(笑)。田代まさしさんとか、久々に地上波解禁行きましょうよって言ったんですがダメでしたね。実現性のある面白い人を探しましょうという流れになりました。

穂花 (笑)。

──穂花さんをゲストに招かれた理由は、今年発売された自叙伝『籠』の印象が強かったからでしょうか。

吉田 それに尽きますね。雑誌に書評を書いて、ラジオでも喋りました。ただ一つ誤解があって、僕が『何度も叫びました』って言ったのをアナウンサーの人が『何度も泣いたそうです』って。泣いてはいないんだけどなぁ。

穂花 そう、それを聞いて泣いたんだなぁと思って(笑)。

吉田 泣いてはないです。シャウトです。「なんでーーー!」って。

──吉田さんの書評を読んで興味を持った方も多かったようですね。

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吉田 最初にツイッターでつぶやいたんですけど、ツイッターで僕があんなに商売に影響を与えた瞬間は初めてでしたね。買った本の話とかよくするんですけど、みんなそんなに動かないんですよ。でも、彼女の本のことをつぶやいたら「僕も買った」っていう人が結構出てきて。口コミ力がすごく効く本だった。

──衝撃が伝わりやすい本だったと……。

吉田 帯裏に書いてあることだけで、衝撃的じゃないですか。

──番組内のインタビューで、穂花さんに一番聞いてみたかったのはどういうことでしょうか?

吉田 本の内容を知らない方に興味を持ってもらうことを前提に聞きました。彼女の場合は本でほぼ出し尽くしているし、本に書いていないことは当然書きたくない事情があるのだろうし、言いたくないなら踏み込まないようにしようと。踏み込まなかったんですけど、ギリギリのところでやっぱりホワイトボードに「性的虐待をしたのは誰だか聞いて!」という指示が出ましたね。

穂花 そうそうそう(笑)。

吉田 でるなぁ、大人の世界はと思いながら(笑)。

穂花 「話せないです」って(笑)。

吉田 「話せないです」の一言が、テレビ的には欲しいんですよ。話せないっていうのを端から分かった上で聞かないのではなくて……。

穂花 聞いた上で「話せない」って話す。

吉田 そこが面白いですよね。ボクの本業とは違う。ひと手順加わるというか。

──テレビはやり取りを見せないといけないと。

吉田 本業のインタビューだと、こちらからある程度エピソードをふって答えてもらうんですけど、テレビはほんのきっかけだけでいいんですよ。エピソードは全部、本人の口から喋ってる風じゃないと。前にインタビュー番組をやっていた時も、「吉田さんは何も知らない風でやってください」って言われて。

穂花 何も知らないって。

吉田 悲しい立場だなあって。

──綿密な下調べで有名な吉田さんが……。

吉田 聞いて「ええ、そうなんですかー!」って驚かなきゃいけない。今回の番組にしても、ラジオになるかもしれないって話もあるので、服装を具体的にディテールまで話してくださいっていうのもあって。なかなかそんな(笑)。

穂花 そうですよね。今日初めましてですもんね。いつもどんなファッションだか分からないのに。

吉田 「とってもセクシーで」って言えばいいのか、「そんなにセクシー過ぎるわけでもなく」って言えばいいのか。表現しづらいじゃないですか。大変なんですよ(笑)。

──お互いに、初対面の印象はいかがですか?

穂花 吉田さんの椅子を持って構えているプロフィール写真の印象が強かったんですけど(笑)、会ってみるとソフトな男の人だなって。もっとガツガツくるタイプなのかと思ったら、全然逆でした。

吉田 「どうですか! ここだけの話!」みたいな感じだと(笑)。

穂花 はい(笑)。リアクションにしても「ええ! まじっすかー!!」って感じだと思ったら、「ああ、そうですかー」って(笑)。

吉田 あの本読んだ後でそれできる人はいないですよ。これは傷つけちゃいけない人だって。真綿で包むようにやらなくちゃいけない。新たなトラウマを与えちゃいけないって思いますから。

穂花 あと、色が白い!

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吉田 それよく言われますね。プロフィールのモノクロの写真だと陰影がくっきりついているから(笑)。

──吉田さんは、穂花さんの印象は?

吉田 本を読んだ印象そのまんまに近いですけど、ものすごくしんどい経験をさらっと話されることが衝撃でした。何事もなかったかのように。

──外見の印象は?

吉田 女優顔ですよね。こういう言い方って誤解を与えるかもですけど、AV感がない。

穂花 ありがとうございます。……なんて答えていいか分からないですけど(笑)。ありがとうなのかな(笑)。

吉田 ありがとうでいいのかどうか(笑)。

──穂花さんは、自叙伝の発売からそろそろ半年が経ちますが、その後の反響はいかがですか?

穂花 ラジオ(TBSラジオ『穂花のホントだよ』)で聞いてくれたリスナーの方が買ってくれたりとか。あと、同じ境遇の女性が、「力になりました」って意見をくださって、うれしかったですね。

──手紙やメールでですか?

穂花 ブログのコメントでも。あ、でも最近公式ブログ(穂花流ガールズトーク)が消えてしまって。アメブロに確認したら「誰かが消した」って。

吉田 ハッカー的な?

穂花 どうやってIDとパスワードを知られてしまったのか……。だからもう一回立ち上げなきゃって。

吉田 まだまだ波乱は続く感じですよね。

穂花 ちょいちょいある。またかって(笑)。

吉田 これは小さな波ですよね(笑)。

穂花 なんかちょっとかわいいじゃない、ってくらいですね(笑)。

──『元○○な人々』の放送が始まる頃には、ブログが復活していることを願います! ありがとうございました。
(取材・文=小川たまか[プレスラボ])

●『元○○な人々』
現在のサブカル界最重要人物! 最強のインタビュアーといわれる吉田豪の地上波初! 冠番組が実現! 数々の「元○○」な著名人をターゲットに吉田豪がディープなインタビューで迫る! ”元○○”な人達の波乱万丈な人生の赤裸々告白を目撃せよ! 業界初! 関西テレビ深夜、クロージング枠を特設!

【放送】 2010年7月6日(火)START
関西テレビ 毎週火曜日~日曜日(週6日) 深夜・クロージング前枠・毎約5分
■放送内容:1人のゲストインタビューをおよそ2週間、1回約5分×12日間に分けて放送。
全6人のゲストで、3カ月(12週間)に渡り、全72回放送予定。

●吉田豪(よしだ・ごう)
1970年生まれ。徹底的な事前調査で知られるサブカル界随一のプロ書評家&インタビュアー。時に本人すら忘れているエピソードを持参することも。滅多にインタビューを受けることのない大物の取材を獲得することもあり、各方面から「吉田豪にならインタビューを受ける」と指名されることも多い。現在も雑誌『AERA』『B.L.T.』『BUBKA』『クイック・ジャパン』など多数の連載を抱え、20代~30代の男性を中心に人気を集めている。主な著書は『バンドライフ』『hon-nin列伝セキララなオンナたち』『人間コク宝』『吉田豪のセメント!! スーパースター列伝』『元アイドル1&2』『男気万字固め』ほか。テレビ・ラジオ出演も多数。

人間コク宝

すんげぇよ。

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最終更新:2010/07/05 13:16
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