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【元木昌彦の「週刊誌スクープ大賞」第55回】

ついに雑誌業界にも波及! 3Dで楽しむ小向美奈子のヌードグラビア

motoki0802.jpg「週刊現代」8月14日号 中吊り広告より

●第55回(7月27日~8月2日発売号より)

第1位
「完全保存版 発表!名医が選んだ『50人の名医』」(「週刊現代」8月14日号)

第2位
「親が入れたい企業25社」(「AERA」8月9日号)

第3位
「週刊誌初 これが話題の3Dグラビアだ」(「週刊現代」8月14日号)

 このところ、木曜日発売の週刊誌より月曜日発売のほうが勢いがあるようだ。木曜日の「文春」や「新潮」のように派手なスクープはないが、大型企画ものや「ポスト」の官房機密費連続追及のように、地道な取材で大新聞の恥部を抉る、本来の週刊誌がやるべき原点を押さえた企画が光る。

 ところで、朝日の山口一臣編集長が「編集後記」に、電車の中吊り広告で、今週号の記事「女医が教える『本当にいいSEX』」のタイトルがJRの広告審査に引っかかったと書いている。

「いいSEX」という言葉が卑猥だというのだ。SEXがダメならセックスではどうかと聞いても、やはりダメだという。結局、交渉の末、「S●X」となった。「伏せ字ならOKという感覚はどうも理解できません」と書いている。私が「現代」の編集長時代、新聞広告のタイトルに「セックス」と入れるとダメで、「SEX」ならいいと言ってきたのは朝日新聞だった。理由は、「セックス」は子どもが読めるからダメで、「SEX」なら子どもが読めないからOKだというのだ。おかしな理屈だと、何度も抗議したが、頑としてはね除けられた。私も「S●X」のほうが、よほど卑猥だと思うね。

 さて、週刊誌は面白くなくてはいけないのはいうまでもないが、何が面白いのかを、最近の週刊誌は忘れているのではないかと思っていたら、現代がやってくれました。

 映画にテレビに「3D」ブームが起きているが、これを、週刊誌のグラビアでやって見せたのだ。「3D」は、昔は「立体写真」といって、一時雑誌でもブームになったことがある。その焼き直しではあるが、「3D」と言われると、何か新しいもののような気がして、ちょっぴり遊び心をくすぐってくれる。

 綴じ込んである赤と青のメガネをつけると、石川遼のアイアンショット、ビーチバレー浅尾美和のレシーブの瞬間、東京スカイツリー、小向美奈子のヌードまで、たしかに立体的に見える。

 印刷技術が進歩したため、なかなかよくできた楽しめるグラビアだ。だが、映画『アバター』もそうだったが、一度観れば、二度三度観ようとは思わないのではないか。ともあれ、こうした遊びも週刊誌の大事な要素である。まずはご覧あれ。

 第2位は、雑誌の定番企画だが、そのときそのときの企業の評価のされ方が、時代を反映していて興味深い。

 この調査は、「年収1千万円以上のビジネスパーソン」が登録しているという転職支援会社が、今年6月に行った会員向けのアンケートによる。

 親が、息子を入れたい会社は、1位から、三菱商事、グーグル、ソニー、アップル、本田技研工業、公務員、三井物産。

 娘を入れたい会社では、1位から、資生堂、P&G、三菱東京UFJ銀行、ベネッセコーポレーション、全日空空輸、三菱商事、公務員となっている。

 ちなみにトヨタ自動車は、息子の中で第10位、娘の中には入っていない。マスコミでは、フジテレビジョンが、娘の中で16位に入っているだけで、朝日新聞はもちろんのこと、出版社などどこを探してもない(ベネッセは現在、教育、語学、介護事業が中心の企業)。

 不況になると公務員志望が多くなるというが、親は、いくら批判されていても、公務員にでもなれば一生食いっぱぐれがないと思っているようだ。日本人の親方日の丸思考は、永遠に不滅なのだろうか。

 今週の第1位は、企画力を買って、「現代」の記事を推す。「朝日」なども名医シリーズを何度もやっているが、これは少しひねってあることと、サザンオールスターズ桑田佳祐が食道がんに罹っていることが騒がれているタイミングの良さもある。

 私にも、何人か医者の友人がいるが、時に彼らが、自分ががんになったら、絶対あいつに診てもらうと話すことがある。医者が信頼する医者とは、医者としての技術だけではなく、人間として信頼できるかどうかが大きい要素だと、彼らから聞いた。

 ここでは、三笠宮寛仁親王殿下の主治医として有名な頭頸部がんの手術の名手、杏雲堂病院の海老原敏院長や、がん・感染症センター都立駒込病院の佐々木常雄院長など多くの医師が、名医の条件について話している。

 いい医者の条件を、「患者さんと向き合うことが好きなこと」「患者としての痛みを知っているかどうか」「症例数で医者の優劣を判断しない」などを挙げ、最終ページに、胃がん、脳血管障害、糖尿病、高脂血症など50人の「名医」リストを付けている。

 私事で恐縮だが、私の親友が、3週間前にくも膜下出血で倒れ、今は、病院のベッドで、死を待つばかりになってしまっている。もっと早く、専門医にかかっていればと悔やんでも詮無いが、がんも含めて、早期発見が一番である。いい医者と出会えるかどうかは、運不運があるが、この記事も参考にしてみてはいかがだろうか。   
(文=元木昌彦)

motokikinnei.jpg撮影/佃太平

●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか

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最終更新:2010/08/03 01:13
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