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泥沼金銭トラブル……X JAPANのHIDE肖像権騒動の「黒幕」とは?

xjapan0810.jpgX JAPANスペシャルサイトより

 X JAPANをめぐるゴタゴタが続いている。8月16日付の日刊スポーツは、HIDEの所属事務所「ヘッドワックスオーナガイゼーション」がYOSHIKIの所属事務所「ジャパンミュージックエージェンシー」(以下、JMA)に対し、ライブにおけるHIDEの映像使用の禁止を求める訴訟を起こす予定であると報じた。

 これに対してJMAは19日、ヘッドワックスオーガナイゼーションから同社に対し、Xのコンサート運営を手掛けた「ネクスターコーポレーション」からヘッドワックス社に3億円を返済させ、かつJMAがネクスター社に20億円支払わなければ、HIDEの肖像権使用契約を無効にする、と記した通知書が届いたことを明らかにした。

 この泥仕合にも見える騒動について、音楽事務所関係者が解説する。

「一言で言えば、YOSHIKIとネクスター社代表のM氏との争いです。M氏は初期のX JAPANのマネジャーでもあった人物。ネクスター社がX JAPANの復活興行を手掛けたことで、YOSHIKIとM氏は再びタッグを組む形となりました。しかし、ネクスター社が興行利益をYOSHIKI側に支払わなかったとして、YOSHIKIが今年3月にネクスター社を訴える騒動に発展。ヘッドワックス社はM氏の影響下にあることから、今回のHIDEの肖像権使用禁止を求める訴えは、YOSHIKIが起こした訴訟に対する意趣返しと見られます」

 M氏といえば、X JAPANに続いてGLAYを見出し、同バンドを中核とする一大マネジメントグループを築き上げたものの、著作権料の支払いをめぐってGLAYのメンバーと対立。泥沼の独立訴訟の当事者となった、音楽業界では毀誉褒貶のある人物だ。そのM氏とYOSHIKIは長年良好な関係を築いていたと見られたため、今回の騒動には次のような声も上がっている。

「M氏が直接のマネジメント業務を離れたあとも、YOSHIKIとM氏は長年のビジネスパートナーというべき関係でした。権利ビジネスに関心のあるYOSHIKIをサポートし、さまざまなバンドの原盤権や出版権を分け合ってきたのがM氏でしたから。ここにきて対立関係に陥ったのは、GLAYを失ったM氏の資金繰りが悪化したことが原因でしょう。YOSHIKIもまさかM氏に金で困らされる日が来るとは思っていなかったのでは」(別の音楽事務所関係者)

 天国のHIDEもビックリの対立劇。個性の強さでは定評のある両者だけに、和解の日が訪れるのは当分先のようだ。
(文=石田和宏)

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最終更新:2023/02/09 01:46
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