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「自信をなくしている」田村正和の”挫折” 繊細な演技のウラにある苦悩とは?

M03134228-01.jpg『古畑任三郎FINAL 今、甦る死』
(ポニーキャニオン)

 『ニューヨーク恋物語』『古畑任三郎』(フジテレビ系)などで知られ、ドラマ界に唯一無二の存在感を誇る田村正和。11月26、27日には同局で松本清張原作の2夜連続ドラマ『球形の荒野』を控える田村が、脚本家・君塚良一、演出家の永山耕三と共にトーク番組『ボクらの時代』(同局系)に出演。2007年の『SmaSTATION』(テレビ朝日系)以来、3年ぶりのドラマ以外のテレビ番組出演で、俳優としての挫折経験や、名優・阪東妻三郎の息子として生まれたが故の苦悩を告白した。

「俳優を始めて、親の七光りで松竹が主演映画を数本用意してくれていた。僕はそれがどんなにありがたいことか分かってなくて、とりあえず台詞だけは覚えて現場に行って、皆さんに迷惑かけないことだけ考えていたから、そんな状態で面白い映画ができるわけがない。それでダメになって、テレビに移った」

 高校在学中から俳優としてキャリアをスタートさせるも、当初は「とりあえず」で始めたと明かした田村。テレビの世界に移るも、文学座や劇団民藝などの劇団出身俳優との共演を通して、「自分は恥ずかしい。これじゃだめだな」と思ったという。そんな田村はそれを挫折だと認め、当時を「単に自分が怠け者だった」と振り返り、NHK大河ドラマの第1作目である『花の生涯』にも出演したが、「僕が田村正和の友達だったら『お前向いてないからやめろよ』と助言したくなるほどひどかった」とも回顧した。そこから自らを戒め、現在がある田村だが、昨今の自身の演技への取り組みについては、こう述懐した。

「今、自信をなくしている。怠けていたツケがこの歳になってきて、すごい苦しんでいるんですよ。この世界からいつフェイドアウトしてもいい、という気持ちをずっと持ち続けている。『自分の力で通用するのか?』と。テレビの舞台中継なんかあるでしょ? ああいう、ものすごいテンションでしゃべりまくるのは僕にはまったくできない。あれができなきゃ本当の俳優じゃないのでは、と思い始めている。やっておくべきだった。自分に問いかけて、自分にがっかりして、がっかりしてるけど、ここまできたから今のままで続けるしかない」

 俳優として揺るぎない地位を築きながら、自分に足りないものを考え、葛藤を抱えていることを告白した。さらに、出演作の視聴率や周囲の評価も気にかけていることを明かしたが、それは彼が常に真摯な姿勢で演技に挑んでいる証拠だろう。そんな中、年末には初の大石内蔵助役に挑むスペシャルドラマ『忠臣蔵~その男、大石内蔵助~』(テレビ朝日系)、来年1月からはテレ朝の木曜夜9時枠で、自身では4年ぶり、同局では実に30年ぶりとなる連続ドラマ(タイトル未定)が放送予定の田村。話題作ラッシュの彼について、ある週刊誌記者は次のように明かした。

「田村の出演作選びの基本は、やはり脚本。今回出演する『球形の荒野』も、松本清張の壮大なミステリーを『踊る大捜査線』で知られる君塚良一が『5キロやせた』と明かすほど、神経をすり減らなしながら書いた入魂の脚本となっており、田村も絶賛したそうです。一方で『忠臣蔵』と新連ドラなど、近年はこれまであまり縁がなかったテレ朝のドラマに度々出演。08年に『鹿鳴館』、『忠臣蔵 音無しの剣』、09年に『疑惑』、今年も『樅ノ木は残った』と4作のドラマに出ています。これは、田村が気に入っている作品の一つである『ニューヨーク恋物語』(フジテレビ系)などを手がけた共同テレビの演出家・藤田明二がテレ朝に移籍し、2007年に田村の14年ぶりの主演映画『ラストラブ』の製作をテレ朝が行ったことから、同局との蜜月が始まりました」

 昨今のドラマは企画とキャスティングに心血が注がれることが多いが、やはり最も重要なのは、物語のシークエンスを描く脚本であり、田村はその原点にこだわって作品を選び、役柄にアプローチしているようだ。『ボクらの時代』では、君塚が自身について「大ヒットした作品がない」と明かすと、彼の脚本の『さよなら、小津先生』(フジテレビ系)に主演している田村が「どうもすいません。力不足でした」と”正和ジョーク”を飛ばすなど、意外な一面も披露。ミステリアスなイメージだけではない人間臭い一面も持ち、67歳を迎えさらに円熟味を増す田村が、新作でどのようなメッセージを伝えてくれるのか注目だ。
(文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)

古畑任三郎FINAL 今、甦る死

代表作があるんだから大丈夫だよ!

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最終更新:2010/11/24 10:59

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