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実話ベースの日本初そうじ小説『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?』

souji.jpg『なぜ「そうじ」をすると人生が
変わるのか?』(ダイヤモンド社)

 成功者はなぜ、そうじ好きなのか。女優・松居一代はなぜ、あんなに掃除の良さを熱弁するのか。世の中には有名な経営者をはじめ、数多くのそうじ信者たちがいる。そうじをするとその場がキレイになって、なんとなく気分が良くなるのは分かるが、それが具体的にどう実生活に結びついて、どのようにして仕事に役立つのかはよく分からない。

 そういったそうじに関する疑問を、初めて小説として書き上げたのが『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?』(ダイヤモンド社)。主人公は、そうじが利益に結びつかないと考えているサラリーマン。そんな彼が「ゴミ拾いをする老人」と出会い、そうじをするようになる。すると、今まで見えていなかったさまざまな小さな”気づき”があり、少しずつ人生が好転していく様子が、ほのぼのとしたストーリーの中で描かれている。

 また、本書にはストーリーとは別に、<「気づきのキーワード」解説>というコーナーがあり、そうじ好きで有名な、イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏と、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者・宗次徳二氏のエピソードも含まれている。

 鍵山氏は、「NPO法人日本を美しくする会」の相談役も務め、会社を創業した昭和36年当時からずっとそうじを続けてきた。商売がうまくいかなかったときに、「せめて職場をキレイに」という思いから始め、10年続けた。すると、1人2人と従業員が手伝ってくれるようになり、その数に比例するように会社が繁栄していったという。また、宗次氏は毎朝、早起きをして会社の周辺地域のそうじをし続けてきた。雨の日も風の日も、体調が悪くても、毎日続けることが大切だと言う。たまにやるぐらいなら、誰でもできる。定期的に続けることできる精神を持っているからこそ、成功者になれるとも言える。

 そうじをすることで、何が見えてくるのか。その答えがこの小説内には散りばめられている。実話ベースの内容なので、ひとつひとつの話に説得力がある。小説としては、ちょっとイイとこどりして書き過ぎたかも? と思わなくもないが、そうじがどうして好まれているのか見えてくるはずだ。
(文=上浦未来)

●しがない・やすひろ
コラムニスト。某金融機関を平成18年に退職。24年間務めたサラリーマン生活にピリオドを打ち、現在は普通では得られない強力な「異業種の人脈」をベースにして、コラムニスト、俳人、飲食店プロデューサー、経営コンサルタント、ボランティア活動のほか、よろず相談に乗っている。連載に、中日新聞、目黒雅叙園広報誌「雅」など多数。著書に『毎日が楽しくなる17の物語』(PHP研究所)、『みんなで探したちょっといい話』(かんき出版)、『タテ型人脈のすすめ』(ソフトバンククリエイティブ)、『「今度こそ絶対!」続けるコツ』(明日香出版)など、多数。

なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?

半信半疑。

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最終更新:2011/02/19 15:00
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