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「ムービースクエア」サマーキャンペーン特別企画!Vol.1

【SKE48秦佐和子×ベルサイユのばら】「実はマリー・アントワネットが嫌いなんです」

tms_01_shawako.jpg人気急上昇中の”しゃわこ”が『ベルばら』をチェック!
写真/三浦太輔(go relax E more)

 今年4月17日、日本のテレビアニメ草創期より制作に携わり、数々の名作を手掛けてきたアニメ監督・出崎統氏が死去した。代表作は初監督作品でもある『あしたのジョー』や『ガンバの冒険』、『エースをねらえ!』など、アニメ好きなら誰もが知っている往年の作品ばかり。しかし、現代のアニメ好きの中には「実際には観たことがない」という若者も多いはず……。そこで今回、アニメ好きな若者の代表として、人気アイドルグループ・SKE48の内部で結成された「二次元同好会」のメンバー3人に、70年代後半に制作された”出崎作品”を鑑賞してもらい、その感想を伺ってみた。第1弾は無類の宝塚ファンとしても知られるチームKIIの秦佐和子×『ベルサイユのばら』(以下、ベルばら)をお届けしよう!

――18世紀のフランスを舞台に、将軍家の跡継ぎとして育った”男装の麗人”である主人公・オスカルやその従卒のアンドレ、スウェーデン貴族のフェルゼン、そしてフランス最後の王妃となったマリー・アントワネット……これら4人の愛と青春を軸に物語が描かれていく『ベルばら』は、秦さんが大好きな宝塚歌劇団で舞台化もされていますよね。アニメ版と宝塚版、どちらの『ベルばら』がお好きですか?

秦佐和子(以下、秦) どちらも好きなんですが、やはりより原作のマンガに忠実なアニメ版のほうが良いですね。宝塚版は上演時間の都合上、ストーリーが変えられていたり、ところどころ端折られていたりするので。あと、宝塚版にはさまざまなバージョンがありまして、その中のひとつにフェルゼンとマリー・アントワネットの恋模様をメインにしたものがあるんですが、そのマリー・アントワネットが最悪な設定なんですよ。周りがまったく見えていないせいで、周囲の人々がえらい目に遭うんです。だから、どうしても好きになれない……って、私ったらのっけからアニメと関係ない話をしちゃっていますね。すみません。

berubara_cap.jpg(c)池田理代子・TMS

――いえいえ。そんなお気になさらずに。個人的にはアニメ版のマリー・アントワネットも曲者だなぁと感じました。

 あれでも宝塚版に比べたら、可愛いものですよ。まぁアニメ版のマリー・アントワネットも嫌いなんですけど……。王妃という立場を考慮しても、あのわがままっぷりはひどい。空気読めないにも程があります!

――本当にマリー・アントワネットのことが嫌いなんですね……。では、好きなキャラは?

 一番好きなのはアンドレですね。最初のころはとっぽいお兄さんって感じなんですが、物語が進んで年を重ねるにつれ、どんどん素敵な男性になっていくんです。37話でほぼ失明状態になってしまったアンドレが、完成したオスカルの肖像画を見ながら「月桂樹の冠が似合っている」と感想を伝えるんですけど、実際に描かれているオスカルは月桂樹の冠なんてかぶっていなくて……。オスカルもアンドレの目が見えなくなっていることを知っているので、泣きながら話を合わせるんですよ。で、そのシーンを観ながら私も号泣(笑)。36話あたりからは泣きどころが満載で、もう観るたびに泣いちゃいました。宿泊先のホテルのお風呂とかで。みなさんにも是非観てほしいです。

――そういえば、二次元同好会メンバーの古川愛李さんが「ホテルでしゃわこが風呂から出てこなくなった」と言っていましたよ。ところで、『ベルばら』は70年代後半の作品ということで、今のアニメとは技術面や演出面でも違いがあったと思うのですが、そこは違和感なく楽しめましたか?

 確かに今のアニメと比べるとコマ数が少なくて、そのぶん動きも粗いんですけど、まったく気にならない……というか、寧ろそこが良いと感じました。あくまで想像ですが、当時は今のようにデジタル技術が発達していなかったので、基本的にハンドメイドで大変だったと思うんですよ。そうした中で少しでも表現の幅を広げるために、静止画を上手く使ったり、マンガのように効果線で動きを表したりとか、色々と工夫されていて、”アニメにかける情熱”みたいなものを感じましたね。

――なるほど。ちなみに『ベルばら』といえばオープニング曲の『薔薇は美しく散る』も有名ですが、もしかしてカラオケの十八番だったり……?

 それよりもエンディング曲の『愛の光と影』を歌うことのほうが多いですね。「君は~光~僕は~影~♪」って。アンドレの心情を綴った曲で、途中でセリフのパートがあるんですけど、それが「僕の目はもう君を見ることができなくなる……オスカル」って、完全にネタバレしているんですよ。これいいのかなって、聞く度に思います(笑)。

 * * *

出崎作品を多く配信している「ムービースクエア」サマーキャンペーン特別企画の第1弾として、今回は秦佐和子さんに『ベルサイユのばら』を見てもらった。日本のアニメ界に大きな足跡を残した出崎統監督の作品の数々を『ムービースクエア』で今すぐチェックしよう!

・動画配信ポータルサイト『ムービースエクア』
http://www.moviesquare.jp/
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・キャンペーン詳細
http://www.moviesquare.jp/campaign/

(取材・構成=アボンヌ安田)

●はた・さわこ
1988年9月14日、大阪府生まれ。AKB48の姉妹ユニットとして、名古屋の栄を中心に活動するSKE48の三期生、チームKIIのメンバーとして活躍している。6月に行われた「AKB48 22ndシングル選抜総選挙」では33位に入り、初のアンダーガールズ入りを果たした。また、SKE48としても、現在発売中の6thシングル『パレオはエメラルド』で、初の選抜入りを果たしている。
SKE48公式HP
http://www.ske48.co.jp/

最終更新:2013/09/11 20:09
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