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権力とwebの密接すぎる関係

苫米地英人×辛酸なめ子──ツイッターの魔女狩りから逃れ、洗脳から脱却せよ!

1109_sideb_n.jpgロックフェラーによる世界統一政府の
樹立、同一族の後継問題から、キリス
ト教、仏教、儒教といった話まで、幅
広いトピックについて語り合った苫米
地氏と辛酸氏。

──2011年8月号まで本誌にて「サバイバル女道」を連載していた辛酸なめ子氏。今回は、ソーシャルネットワーク時代に必要となる知恵について綴った新著『現代版 魔女の鉄槌』(フォレスト出版)が話題の脳機能学者・苫米地英人氏と邂逅。苫米地氏は、中世ヨーロッパにおいて、権力とキリスト教が結託して魔女狩りを生んだように、現代では、権力とネットが結びつくことで、新たな魔女狩りが行われていると訴える。そんな時代を生き抜くすべとは?

「わたし、ロックフェラー家やロスチャイルド家のような闇の巨大権力とかに興味があるのですが、苫米地さんはロックフェラー家当主のデイビッド・ロックフェラーとお知り合いだったのですか?」

「うん。三菱地所がロックフェラーセンターを買収した際の財務担当だったからね。それ以降、デイビットとは4半期に1回のペースで一緒にお茶とかしてたよ」

 そんな話から始まった、苫米地英人氏と辛酸なめ子氏の対談は、インターネットで生中継され、1万人以上の視聴者を集めた。ここでは、その中から、苫米地氏の著書『現代版 魔女の鉄槌』に書かれた、宗教と権力との関係性などを軸に、辛酸氏が聞き出した話をダイジェストでお届けする。

辛酸(以下、) 『現代版 魔女の鉄槌』を読ませていただいてわかったのですが、苫米地さんは宗教にもお詳しいんですね。宗教といえば気になるのは、宗教団体の教祖って、信者の前で手から金粉を出したり、空中浮揚したり、怪しい人が多いですよね。

苫米地(以下、) そういうのはすべて幻想だから。相手の内部表現=脳と心が認識している空間の情報を書き換えてしまえばいいの。こう言うと難しいけど、僕のセミナーに参加して訓練すれば誰でもできるようになる。その技術をどう使うかは、自己責任。教祖になろうと思えば、なれちゃうよ。

 教祖は、見た目がやばい人も多いですよね。ああいうのが、カリスマ性につながるんでしょうか?

 オウム信者は、麻原彰晃を本気でカッコイイと思ってた。洗脳されちゃっていたわけだ。ただ、テレビでも、大してカッコよくもないタレントが、キャーキャー言われているよね。プロダクションやテレビ局がその気になれば、メディアを駆使して、数万人単位で洗脳できちゃうってこと。原理は、教祖をあがめる宗教団体と変わらないよ。

 女性はミーハーな部分があるので、有名人というだけで好きになってしまったりしますから……。

──メディアこそが私たちを洗脳する元凶だと、苫米地さんは常々指摘されていますが、『魔女の鉄槌』では、最近のフェイスブックやツイッターといったソーシャルネットワークが持つ弊害と、中世ヨーロッパで起こった魔女狩りに類似性が見られると書かれています。どういうことでしょうか?

 先日、ある国会議員の仲介で、僕とコーチングの世界的権威ルー・タイスが共同開発した能力開発プログラムを全国の小学校に無償提供するっていう話を、ある官僚に説明に行ったんだ。そしたら、「苫米地さんはネットでいろいろと悪口を書かれてるから、危険なんですよね」と言ってきた。アメリカの大学で博士号を取って、著書も多数刊行し、社会的に申し分ない経歴を残し、実力のある国会議員の仲介で会いに行っても、なんの根拠もないネットの書き込みやツイートが、それらを上回ってしまう。難しい試験をパスした官僚ですらこのレベルの認識なのだから恐ろしい。特にツイッターは強力だよ。デマを流したツイートがあったとして、それを第三者が肯定的にリツイートを繰り返していくと、見る側は「その通りだ」と刷り込まれてしまう。裏取りなんかせず、デマツイートを追認するツイートがあると、信ぴょう性がぐっと増す。たった数人のツイートやリツイートが、世間の常識であり、民意であり、正義であるなどという錯覚すら起こしてしまうんだ。

 そうした状況は魔女狩りが行われていた頃と似ていると?

 そう。中世ヨーロッパで、魔女狩りのベースとなった非科学的なデマが影響力を持ったのは、グーテンベルクの印刷技術が大きな要因だよ。1486年に書かれた、噂やデマといったアングラ情報で成り立った『魔女に与える鉄槌』という魔女狩りマニュアル──設問形式で、魔女の定義とその裁判方法が記述されているんだけど──は、どんどん刷り増しされ、大ベストセラーになってしまい、魔女狩りをさらにエスカレートさせてしまうんだ。印刷物というメディアには本当のことしか載るはずがないという市民間の合意があったわけ。現在におけるツイッターと同様だね。結果、現代でも魔女狩りのような吊るし上げが、ネット発で多発している。

 恐ろしいですね……吊るし上げに遭わないためには、どうすればよいでしょうか? ネットを一切しない生活で山にこもるとか?

 魔女狩りも、異端審問官という当時の裁判官が、処刑したキリスト教異端者の財産を没収できるという権益を広げるために、魔女というありもしない異端を作り上げていった側面があった。また、干ばつや飢饉で苦しめられていた庶民は、その怒りや不安の矛先を魔女という存在に向けたわけ。つまり、誰かを吊るし上げる人たちは、そうすることで経済的・心理的なメリットがあるからやるの。だから、自分を吊るし上げてもメリットがないようにすればいい。それって、結局、お金とか地位とかに固執しないで、もっと自由な世界で自分の喜びを発見することじゃないかな。でも、やっぱり知識やキャリアに裏付けられた主張が、ツイッターの一言で一瞬にして終わっちゃうってすごくない?

 そんなときは、苫米地さん得意の気功パワーとかで、なんとかなりませんか?

 うーん……気功より、人間の煩悩の問題かな。問題なのは、他人を吊るし上げたり、引きずり下ろしている本人たちが、自らのエゴや嫉妬心に気が付いていないこと。自分のほうが劣っていると感じたら、自分のレベルを上げるのではなく、他人のほうを引きずり下ろしてしまう。それによって溜飲を下げたり、他人の経済的優位を奪おうとする。ツイッターは、よりそれを簡単にさせてしまう。

 そうした作用を大国アメリカが活用していると、苫米地さんは著書に書いていますね。フェイスブックがチュニジアをはじめとした中近東に民主化をもたらしたと言われていますが、それは違うと。私も前に、ネット発の反社会運動は、バックに米国防省がいると聞いたことがあります。

 あれは、99%、CIAの仕掛けだと言っていいだろうね。工作員が現地人になりすまして、フェイスブックで民衆を扇動したんだ。中東では、パソコンを使いこなすような富裕知識層の多くは体制側の人間だし、もし反体制側にそんな人間がいたとしても、SNSなんていう足がつく方法で政権打倒を訴えることはないでしょ。戦略兵器による戦争は、多額のコストと多くの国民の犠牲者が生じるため、アメリカは早い時期から、ソーシャルメディアによる戦争の可能性を模索していた。とうとうそれが、実践されたわけ。

 2011年2月には、オバマ大統領が、スティーブ・ジョブズほか、フェイスブックやグーグル、ツイッターを運営する企業のトップを集めて晩餐会を開き、そこで策略を練っていたとのことですが。

 これも、世界を動かす世論を作ったり、戦争に勝つために、ネット市民の声を利用したりしようという、国家的な動きだろうね。

 なるほど。そうすると、私たちはフェイスブックには入ったほうがいいですか? 入らないほうがいいですか?

 テレビを見るよりは、フェイスブックのほうが、情報に多様性があるのでマシでしょう。大事なのは、その中の声に対して、常に事実や根拠を求める姿勢。耳を傾けているだけじゃダメだよ。

最終更新:2011/08/18 11:00
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