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圧巻の『ミタ』意外にもトップ10落ちの『マルモ』……2011年テレビドラマ総決算!

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 「連ドラを見る」という行為が昔より難しく感じるのは気のせいだろうか。作品ごとのスタート日がてんでバラバラな上、初回のみ15分拡大であったり、最終回は2時間スペシャルであったり、全6回であったり全12回であったり、クールをまたぐ変則的な放送であったり……あ~もうっ! 昔からこんな感じだったっけ?

 まあ、「昔はよかった」とボヤいても若者に嫌われるだけなので、テレビ屋さんの都合は置いといて、2011年に放送された約80本の地上波連ドラの中から、秀作・駄作の数々をここで振り返ってみたい。

■国民の4割以上が見た『家政婦のミタ』

 2011年の代表作といえば、最終回で瞬間最高視聴率42.8%という脅威の数字を叩き出した『家政婦のミタ』(日本テレビ系)。放送前は、某ドラマを文字ったタイトルに「このセンスは、う~ん、どっちだろう」と視聴者を困惑させたが、放送が始まったとたん日本国民は、死んだ夫と息子の遺品に身を包んだ美人家政婦の虜となってしまった。更に主演の松嶋菜々子は、その上品な外見のせいか、いつまでもまとわりついていた”お嬢様女優”のイメージを拭うことにも成功。彼女にとっても二重にも三重にもおいしいお得な作品だったといえるだろう。

 また同作は、「面白いドラマを作れば視聴率は取れる」というキレイごとをストレートに実行してしまったため、後々のことを考えるとある意味、罪深い作品であるといえるかもしれない。

 なお平均視聴率のトップ10は以下の通り(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。

1位『家政婦のミタ』(日本テレビ系)24.8%
2位『JIN -仁-』第二期(TBS系)20.6%
3位『相棒season9』(テレビ朝日系)20.4%
4位『連続テレビ小説 カーネーション』(NHK総合、12/7までの放送分で算出)19.3%
5位『南極大陸』(TBS系)18.0%
6位『江~姫たちの戦国~』(NHK総合)17.7%
7位『連続テレビ小説 てっぱん』(NHK総合)17.2%
8位『相棒ten』(テレビ朝日系)16.2%
9位『私が恋愛できない理由』(フジテレビ系)16.0%
10位『謎解きはディナーのあとで』(フジテレビ系)15.9%

 トップ10のうち、最近まで放送されていた10月クールの作品が6作品を占めるという結果に。この時期になぜか評価の高い作品が集中。数字にも素直に表れた形となった。それと正反対なのが7月スタートの俗にいう”夏ドラマ”。一番人気の『ブルドクター』(日本テレビ系)でさえ平均視聴率13.1%と、今夏は連ドラ史上まれに見る凶作の季節であった。

 実に今年っぽい印象の『マルモのおきて』(フジテレビ系)は、平均視聴率15.8%と意外にも11位。数字そのものより、芦田愛菜&鈴木福のブレークや、初回の11.6%から、最終回の23.9%までの加速ぶりが、「ちまたで盛り上がってるらしい」という雰囲気を醸し出したのかもしれない。

 トップ10中で気がかりなのは、不動の人気を誇っていた『相棒』シリーズが、10作目(『相棒ten』)にして落ち込んでいること。放送の度に20%前後を安定してマークしていた前作までとは異なり、研ナオコがゲストの回が13%台に落ち込むなど、珍しくおぼつかない様子を見せているのだ。ちなみに『相棒ten』の最終回は、2012年元旦に2時間半に渡り放送。「2012年4月から芸能活動休止か?」と報じられた大橋のぞみのゲスト出演にも注目したい。

■『南極大陸』、中だるみの原因とは?

 「TBS開局60周年記念」の冠がついた『JIN -仁-』第二期、『南極大陸』共に、莫大な制作費に見合ったまずまずの高視聴率を記録。両作品でヒロインを演じた綾瀬はるかは、「さらにギャラがハネ上がった」と言われているとか。

 また豪華出演者をこれでもかと投入した『南極大陸』は、初回と最終回こそ22%台であったが、中盤で13%台を彷徨うなど大きな中だるみを見せた。誰もが大まかなストーリーを知っているだけに、「キムタクとタロジロの再会で泣けさえすればいい」という視聴者の本心があらわになった結果だろうか。

 何にせよ、昨年主演を務めるも結果が芳しくなかった『月の恋人~Moon Lovers~』(フジテレビ系)以来、陰りを見せていたキムタク神話に復活の兆しが見えた!?

■ベタなトレンディドラマで月9の汚名が返上

 当のフジテレビでさえ次第にその愛称をウリにしなくなってきた「月9」。それもそのはず、今年の月9は戸田恵梨香&三浦春馬主演『大切なことはすべて君が教えてくれた』、香取慎吾主演『幸せになろうよ』、新垣結衣主演『全開ガール』と3作品共に平均視聴率11~12%台をユラユラ。

 しかし10月クールの『私が恋愛できない理由』は、大島優子が大女優への溢れるパッションを演技にぶつけたおかげか、最終回に一部生放送を忍ばせるという演出の効果か、平均16.0%と好成績。「月9」らしい「彼氏のいない女3人が、無駄におしゃれな部屋でルームシェアを始める」というベタなトレンディドラマでの汚名返上となった。

 そして大島優子でどうしても思い出してしまうのが、夏に放送された前田敦子主演『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』。21時台にも関わらず平均視聴率6.9%と大惨敗であったが、ニュース媒体やネット上でやんややんやと書き立てられていたため、数字とは裏腹に作品の印象は濃い。

■3月、震災が連ドラに与えた影響

 大震災は、1月クールの連ドラに数々の影響を与えた。例えば『ヘブンズ・フラワー The Legend of ARCANA』(TBS系)は、殺し屋役の川島海荷がカツラを被り好演したものの、世界観が震災を連想させるためか途中で放送が延期に。約半年後に再放送され、関東地方と北海道にて最終話までが無事お披露目された。

 また、鳥居みゆき主演『臨死!!江古田ちゃん』(日本テレビ系)が放送を休止し、4カ月後に再開したほか、『水戸黄門第42部』(TBS系)が一話分丸々カットになるなど、1月クールのほとんどの作品に影響があった。

 年末にきて『家政婦のミタ』というモンスターの出現に、他のドラマがどうしても霞んで見えてしまう、というのが本音の2011年のドラマたち。大きな支持を得た松嶋菜々子は、引き続き1月16日スタートの月9『ラッキーセブン』(フジテレビ系)に探偵社の女ボス役として出演。”ミタ効果”で見る人も多そうだ。

 そして最後に、9月をもって20年という長い歴史に終止符を打った『橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)が、泉ピン子がお茶を飲んでいるシーンで見事に幕を閉じたことを、私たちは決して忘れてはならない(多分)。
(文=林タモツ)

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仕事早い。

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最終更新:2013/09/10 10:54
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