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“バラエティーのフジ”から”ドラマのフジ”へ? 1月クールドラマ徹底検証(後編)

fujidora.jpg『ストロベリーナイト』公式サイトより

 1月4日スタートの『孤独のグルメ』(テレビ東京系)を皮切りに、いよいよ約30作品が出そろった1月クールの連続ドラマ。残念なことに、初回平均視聴率15%を超えた作品は片手ほど。たしかにコレという話題作がないせいか、「一体どれを見たら損しないものか」と迷ってしまう印象だ。

 約半月前の初回レビュー[前編]では、1月14日までに初回が放送された作品について考察したが、この[後編]では1月15日以降に始まったドラマを中心に見ていきたい。

■フジ好調♪ TBS苦戦! テレ朝&日テレはマイペース

 まず、1月クール全体の初回平均視聴率のトップ10は以下の通り(『相棒ten』など、クールをまたいで放送中の連ドラは除く。視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。

1位『NHK大河ドラマ 平清盛』(NHK総合)17.3%
2位『ストロベリーナイト』(フジテレビ系)16.8%
3位『ラッキーセブン』(フジテレビ系)16.3%
4位『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』(TBS系)15.3%
5位『ハングリー!』(フジテレビ系)14.2%
6位『理想の息子』(日本テレビ系)13.9%
7位『運命の人』(TBS系)13.0%
8位『ダーティ・ママ!』(日本テレビ)12.7%
9位『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)12.1%
10位『恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方~』(TBS系)11.9%

 今期、堅実なキャスティングが印象的なフジ系作品が2位、3位、5位、9位にランクイン。最近、フジの代名詞であるバラエティー番組の視聴者離れが浮き彫りになっているだけに、今後「バラエティーのフジ」から「ドラマのフジ」へとイメージが移行していくのかもしれない。

 反面、TBS系列は20時台放送の上川隆也主演『ステップファザー・ステップ』が初回平均10.4%で以降も7%まで下降しているほか、同局で唯一初回15%超えの『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』も2話目で11.0%まで下がってしまった。仲間由紀恵主演『恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方~』も芳しくないゆえ、今期のTBSが苦戦を強いられているのは確実だ。

 一方、最近、バラエティー番組の数字がイケイケな日テレ系列は、トップ10中2作品のみ。しかしこれは、深夜帯枠を除く連ドラがこの2つしかないため。前期、『家政婦のミタ』で異例のヒットを飛ばした同局だが、視聴率が取れる時間帯はドラマよりもバラエティーを優先したい意向なのかもしれない。

 同様にテレ朝系列も深夜枠を除くと新作の連ドラは『聖なる怪物たち』の1作品のみ。現在、『相棒ten』『科捜研の女』『土曜ワイド劇場』といった人気シリーズを引き続き放送し、他局とは一線を画すマイペースっぷりを見せている。それにしても『聖なる怪物たち』しかり、テレ朝は人が死ぬドラマばかりだ。

■重い『聖なる怪物たち』と、サクッと見れる『家族八景』に注目!

 そんな独自のスタンスを崩さないテレ朝系ドラマだが、岡田将生主演の医療ミステリー『聖なる怪物たち』がいろんな意味で話題となっている。加藤あい演じる妊婦から、帝王切開で子どもを取り出すシーンでは、「これ本物の赤ちゃん?」「怖い怖い!」とネット上がザワザワ。血まみれの赤ちゃん(おそらく人形)がピクピクと奇妙に動いた後、息絶える様子はかなりショッキングであった。

 ほかにも子どもの産めない体になり、うつろな目で半狂乱となる加藤あいの好演や、度が過ぎるほどミステリアスな雰囲気を漂わせる中谷美紀、さらに今や引っ張りだこの長谷川博己が脇役で出演するなど見どころ満載!……なのだが、初回平均10.8%と伸び悩んでいるのは、山P主演『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』が裏番組のせいだろうか。

 そして木南晴夏主演の深夜30分ドラマ『家族八景』(TBS系)は、筒井康隆が原作、堤幸彦が監督と異色の組み合わせが注目のドラマ。”人の心を読めてしまう家政婦”である主人公が、毎回いろいろな家庭の内情を覗いていく。心を読まれている間、その人間は全裸(局部をあらゆるもので隠している)となる演出が施されているほか、初回ではセックスシーンもあったため、AV女優の星野あかりなどがキャスティングされていた。

 同作は過去に多岐川裕美(1979年)、堀ちえみ(1986年)の主演でドラマ化されており、今回が3度目。原作ファンからは早くも「ドラマ化は今回のが一番いい!」との声も数々上がっており、コアなファンも納得の完成度のようだ。

■お決まり感、一昔感が漂う『恋愛ニート』

 仲間由紀恵主演『恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方~』は、「恋の仕方をすっかり忘れてしまった6人の男女が繰り広げる、世にも奇妙な恋のスクランブル模様を、コメディタッチで描きます!」(公式サイトより)と今期中、最もテンションの高い作品。

 初回では、友人の離婚式に出席した仲間由紀恵が、会場で出会った3人の男性(佐々木蔵之介、永山絢斗、田中裕二)からプレゼントを贈られたり、待ち伏せされたり、つきまとわれたり、突然キスされたり……と激しいアプローチ責めに。のちの放送回で男性陣による恋愛ゲームであることが分かるのだが、ネット上では「これ、男が恋愛ゲームしてるパターンでしょ」と即座にバレバレ。

 さらに「何から何までほかのドラマで見たことあるような感じ」「6人の並びが古臭い」など、脚本の陳腐さや、キャスティングの不満に関するコメントが多く見られた。確かに前クールでテーマの近い『私が恋愛できない理由』(フジテレビ系)の香里奈、吉高由里子、大島優子という旬過ぎる並びを見た直後では、『恋愛ニート』の仲間由紀恵、市川実日子、りょうの並びはテンションが上がりづらいのかもしれない。

 というわけで、各局のドラマに対するスタンスの違いが分かりやすかった1月クール。近頃は深夜ドラマが増え、さらにそれ自体のクオリティーも上がっており、もはや連ドラとは興味がある人のみが録画して楽しむ”DVD感覚”のものへと移行しているのかもしれない。今やオンタイムで見なくても、各局の公式サイトでオンデマンド配信されている時代。もしここで気になった作品があれば、好きな時間にパソコンで見てみてはいかがだろうか。
(文=林タモツ)

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黄金期再び?

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最終更新:2013/09/09 17:38
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