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"噂の女"神林広恵のナイショの一説

元『噂眞』デスクが東電&原子力ムラの”言論妨害”をブッタ斬り!

41M6sBr3XmL._SS500_.jpg『噂の女』(幻冬舎)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の眞相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。

 福島第一原発事故から、もうすぐ1年が経つ。膨大な放射線を撒き散らすという大事故を起こしたにもかかわらず、東京電力の体質は変わらない。枝野幸男経産相が公的資金注入の条件として「国が一定の経営権を確保する必要がある」と主張しても、どこ吹く風。経団連を巻き込んで徹底抗戦の姿勢を崩さない。猪瀬直樹東京都副知事が電気料金値上げ方針の根拠公開を何度要請しても、きちんと応じる気配さえないのだ。

 さらに、ここにきて、東電、そして原子力ムラの面々は、姑息な”逆襲”まで開始した。それが、NHKが昨年末放映した『追跡!真相ファイル 低線量被ばく「揺らぐ国際基準」』への抗議だ。この番組は国際放射線防護委員会(ICRP)が被爆の発がんリスクの基準設定を政治的な判断で低くしたという事実を関係者の証言などで検証したものだが、これに対し「エネルギー戦略研究会」「日本原子力学会シニア・ネットワーク連絡会」「エネルギー問題に発言する会」という原子力推進3団体、計112人もの人間が名を連ね、NHKに抗議文を送ってきたのだ。これら団体はいずれも外務省の初代原子力課長、元東電幹部、原子力関連企業の大物OB、推進派学者などが名を連ねる、原子力推進OBによる”爺さん”団体である。

 彼らは科学的根拠とやらを持ちだして抗議するが、放射線による健康被害に関する議論に、すぐ結論が出ることはない。今回の原発事故のような、放射線の垂れ流しは世界初のこと。健康被害に対して予断を許さないことは間違いなく、原子力推進派がまずすべきは、「原発は安全」と言い切ってきた自らの主張を省みることである。しかし原子力ムラOBたちはこう主張する。「番組は、期待に反し、数々の論旨のすり替え、事実誤認、不都合な情報隠ぺい、根拠薄弱な問題指摘などにより構築された非常に問題の多い内容」だと。

 そっくりそのまま、政府、東電、原発ムラの住人どもに返してやりたい文言である。

 さらに、番組が海外における原子力発電所と健康被害についてレポートした件について、こう噛みついている。

「がんの具体的な発生状況やその地域の状況を明確にして、なぜその地域の疾病が増加していると言えるのか事実関係を明確にすること無しに、原子力発電所が原因で疾病が増加しているという主張をするのは極めて無責任」「過去においても原子力発電所あるいは再処理工場近傍における白血病過剰発生が指摘されましたが、しかるべき機関が調査を行い原子力施設に関係ないことが解明されてきております」「白血病は自然発生率が10万人に4~5人と少ない疾患で、1万人程度の町村では患者が一人発生しても発生率が跳ね上がり、目立ちやすい」

 きっと数年後に福島原発周辺で健康被害が増えたとしても、「原発との因果関係が不明」などと責任回避の論理が繰り返されるであろうことを予感させる文章でもある。そして問題なのは、彼らの抗議方法が文章を送りつけるだけではなかったことだ。

「NHKの番組担当者に連日、抗議に名を連ねたOBたちの一部が面会を求めてくるというのです。抗議文には112人ものOBが名を連ねていて、彼らは実質現役を引退し、時間の有り余る老人たちです。原発利権を漁った面々ですから資金も潤沢。これが入れ替わり立ち代り抗議してくるのですから、たまったものではない」(某放送ジャーナリスト)

 まるで圧力団体そのもの。かつて講談社に抗議した幸福の科学の人海戦術、声高に批判を繰り返す総会屋やエセ同和、エセ右翼も真っ青の手法である。現在の原発を大推進し、安全神話を構築した張本人たちの言論妨害ともいえるこの行動。東電幹部同様、あまりに無責任、かつ責任回避が過ぎる。そして翻ればどれほど原発利権がおいしいかも、おのずと浮かび上がってくるのだ。
(文=神林広恵)

噂の女

ブッタ斬り!

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最終更新:2013/09/09 15:00

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