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【特集】AKB48 27thシングル選抜総選挙

AKB48評論家・本城零次の選抜総選挙直前予想!!(前編) 新概念「G8」発足を提案

――具体的に言うと、どういうことですか?

本城 モバメを送る数はメンバーの自主性に委ねられていて、例えば、藤江れいなのように1日10通送るメンバーもいれば月に0通のメンバーもいる。大島はブログより先にコンサートの感想を送ったり、13期生で同姓の大島涼花とのツーショットも送るなど、より濃い情報をモバメでファンに提供。同姓で、公演で優子のアンダーを担当する、すなわち、優子の座を“継承”する候補の一人である涼花と優子の関係はファンならいち早く知りたいわけで、そのニーズを察知しているわけです。ブログ、Google+も大切にしながら、ファンが対価を支払うモバメを大切にしている点に、昨年の総選挙で彼女が語った「票数というのは皆さんの愛です」に共通するファンへの感謝と愛を感じる。

 その姿勢をもう一つ象徴しているのが、優子のコンサート前後の影アナウンス。ただ書かれてある注意事項だけを読むだけでなく、彼女はそれを自分の言葉にして伝える。特に、昨年、仙台でのコンサートの際の終演後の影アナで語った「笑顔のギブアンドテイクで、明るい日本を一緒に作りましょう!」というメッセージは印象的。この言葉の通り、ファンとのギブアンドテイク、エールの交換を大切にしている彼女の一挙手一投足から、AKB48グループのメンバーは学ぶべき点が多いと思います。

――人気メンバーでありながら、ファンへの感謝と誠実さを大切にしているわけですね。2位予想は柏木由紀ですか?

本城 この1年の柏木由紀は、優子にいかに追いつくかがテーマだったと思います。「AKB48紅白対抗歌合戦」で柏木が担当したのはNot yet「ペラペラペラオ」の優子のポジション、さいたまスーパーアリーナでのコンサートでシャッフルとして踊ったのは、「エンドロール」の優子のポジ。すなわち、これは「優子の表現力を超えろ」というメッセージだったはず。そもそも柏木はチームBとして活動前に、映画撮影のためにコンサートを休演した優子のポジを任され、そこから2人の縁は始まっています。優子も柏木のことは気に掛けており、レッスン中に、痛んだスニーカーをはいていた柏木に優子が新しい靴をプレゼントしたこともあります。

 この1年は柏木はチームBのキャプテン、ドラム演奏、写真集のヒットもありながら、歌手としても成長。フレンチ・キスのカップリング曲のソロバラードには定評があり、5年後に彼女は「失恋ソングの女王」と呼ばれる日が来るのではないかと思っています。AKB48は“前田・大島”の二大巨頭体制から“大島・柏木”体制に移行するはずです。

――3位は高橋みなみですか。これは前田敦子の票が流れると読んでのことですか?

本城 それもあるでしょうね。AKB48全体のリーダーという重責を任され、さまざまな苦悩を抱えながら、今年の生誕祭で語った高橋みなみの「みんながいたから逃げられなかった」というメッセージは、AKB48グループならではのメンバー同士の強固な絆を感じました。ストイックで、でも仲間のためには喜んで体を張って笑いに走る彼女の愚直な生き方に共感しない人はいないでしょう。彼女がメンバーを叱っても、そこに愛を感じるからメンバーも圧倒的に支持している。昨年語った「努力は必ず報われると、私はこの人生をもって証明します!!」。「努力は必ず報われる」だけがが強調されて使われがちですが、彼女は、自らの生き方をもってこの真意を証明し、この言葉に説得力を持たせてくれるはずです。

――指原莉乃が神7入りですか?

本城 神7、神8と定義が曖昧になってきたので、前田敦子卒業を踏まえて、新たに提唱したいのが「G8」という概念。主要国首脳会議・G8(ジーエイト)にちなんだもので、GはGod(神)、Glory(栄光)、General election(総選挙)、Gainer(勝利者/勝ち馬)であり、偶然にもGoogle+もあり、メンバーに配られている携帯はGalaxy Nexusで、「GIVE ME FIVE!」と「真夏のSounds good!」といずれも印象的に“G”が付きます。今回からはこの「G8」入りを競うというのを提案したいです。流行しなかったら、ごめんなさい(笑)。

――この記事が出て、叩かれるのも覚悟の上と(笑)。選抜最後の16位に入るのは、熱狂的なファンがいることでも話題の須田亜香里ですか。

本城 “AKB48共同幻想”の体現者・須田の握手会に対してのスタンスはもう、ナイチンゲールの領域。ファンレターをまとめたノート“ダスノート”を日々書き綴り、ファンの名前を覚えて、そこまでする理由を「今自分ができる最大限の事をいつもやらないと自信を持って『全力でやってます』って答えられない。手を抜いたら自分の人生がスカスカになる」(『週刊プレイボーイ×SKE48』(集英社))とまで語る。この言葉を聞いて思い出したのが、ナイチンゲールのこの言葉。「看護はひとつの芸術である。それを芸術たらしめるには、画家や彫刻家と同じように、他を顧みない専心と厳しい準備とが必要である」。看護をそのまま握手会に置き換えれば、自ら創意工夫してファンに忠義を尽くす彼女のスタンスと一致するのでは。誰もが自分の責務に対して、実直でいたいけどここまでの次元に行くのは難しい。須田は、SKE48の中でもひと際目を引く“頭のネジが飛んだ”パフォーマンス、自撮り写メへの揺るぎないこだわり、そして昨年の生誕祭で語った「(ファンの)皆さんと“手をつなぎながら”上っていきたい」という言葉……SKE48・3期生の物語も背負いつつ、彼女が去年から20ランク上昇して、AKB48の選抜に名前を刻む姿が見られるのが、今年の総選挙の“泣きどころ”になるはず。

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