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「客がミポリンを覚えてない……」中山美穂主演映画の大コケに見る“トレンディ”の終焉

「今回の企画は、ずばり90年代の“トレンディドラマ”を見ていた層を狙ったものだった。だが、トレンディドラマにハマった年代である30代後半から40代前半は、映画館にあまり足を運ばない層なんです。それより下の、映画館によく行く20代から30代前半くらいの層は、“トレンディドラマ”に強い印象をもっておらず、そもそも中山美穂を覚えていない人も少なくない。この『新しい──』の不入りは予想できましたね」(芸能ライター)

 かつてテレビの隆盛と共にあったトレンディドラマのブームの火も、完全に消えようとしているのかもしれない。


「脚本と監督を担当したのは、かつてテレビで『あすなろ白書』や『ロングバケーション』(共にフジテレビ系)などのトレンディドラマを大ヒットさせた北川悦吏子。舞台は中山が現在住んでいるパリで、相手役には向井理がキャスティングされ、オシャレな作品に仕上がった。中山も、日本でのプロモーションに積極的に参加していたが……」(映画関係者)

 同作は北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』と同じ10月6日に初日を迎えたが、2作の明暗はくっきりと分かれてしまった。

「2作はどちらも200スクリーン前後と同規模での公開だったのですが、『アウトレイジ』は初登場1位を記録し、すでに10億円を突破するスマッシュヒット。一方の『新しい──』は、猛烈にPRしたわりには公開3日間の興収が約1億円でランキング9位。翌週には早くもランク外となってしまった」(同)

 80年代にはトップアイドルとして君臨し、90年代にはヒットドラマに数多く出演して女優としての地位を確立した中山だが、すでに“過去の人”となってしまったのだろうか。

「今回の企画は、ずばり90年代の“トレンディドラマ”を見ていた層を狙ったものだった。だが、トレンディドラマにハマった年代である30代後半から40代前半は、映画館にあまり足を運ばない層なんです。それより下の、映画館によく行く20代から30代前半くらいの層は、“トレンディドラマ”に強い印象をもっておらず、そもそも中山美穂を覚えていない人も少なくない。この『新しい──』の不入りは予想できましたね」(芸能ライター)

 かつてテレビの隆盛と共にあったトレンディドラマのブームの火も、完全に消えようとしているのかもしれない。

最終更新:2012/11/16 23:03
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