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文春、現代はどうした!? 怒れる週刊誌「週刊ポスト」がスクープ独占!

motoki1105.jpg「週刊ポスト」11月16日号 中吊り広告より

グランプリ
「『発電量ゼロ』原子力マフィアの総本山に1440億円!」(「週刊ポスト」11月16日号)

第2位
「日本の領土・馬毛島地主が『島を中国に売る!』と言い出した」(同) 

第3位
「拝啓 池上彰様 『都知事選に出馬いただけないでしょうか』」(同)

次点
「あなたの知らない東京23区の謎」(同)

次点
「激撮スクープ! オリラジ藤森・TBS田中みな実アナ『真剣交際お泊まり愛』撮った!」(「フライデー」11月16日号)

 不思議なことがある。週刊現代が尼崎の連続殺人事件を取り上げていないのだ。

 11月1日の朝日新聞に、こういう記事が載った。

「兵庫県尼崎市の連続変死事件をめぐり、事件とは関係のない女性の写真が角田美代子被告(64)のものとして複数のメディアで報道された」

 角田被告の写真を、関係ない女性の写真と間違えてしまったというのである。当然ながら、多くの新聞、テレビ、週刊誌はお詫びをしているが、現代は「今回の事件については報じていない」(朝日)から、間違えるはずもないと答えているのである。

これほど週刊誌にピッタリの事件はないと思うのだが、どうしてなのか。

 「日本の編集長」(東京アドエージ)の11月号で現代の藤田康雄編集長は、週刊誌の編集現場時代は、「私は現場に行きたくてしょうがなかったクチです。ともかく事件ばかり取材していました」と語っているのに。

 週刊大衆のように、事件取材はカネばかりかかって読者に受けないからやらない、という「主義」ではあるまい。

 藤田編集長はこうも語っている。

「オレ、ダメ人間が好きなんですよ。(中略)断然、ダメ人間のほうが面白いんです。ダメ人間だとワクワクする」

 角田被告はダメ人間ではないのだろうか。不可思議である。

 今週は見ていただけばわかるように、週刊ポストの圧勝である。これほど1誌がほぼ独占したのは、この連載が始まって以来であろう。

 このところ週刊朝日は「橋下徹大阪市長への全面謝罪」問題で低迷しているが、あれほど一時期スクープを連発した週刊文春の元気のなさが目立つ。奮起を促したい。

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