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「みーんな辞めちゃった」プロボクシングでもファイトマネーの不当搾取が発覚し……

「ファイトマネーは現金ではなく試合のチケットで支払われることが多く、その場合は額面の2倍を渡すことになっています。20万円のファイトマネーなら40万円分のチケットが届き、選手はそれを売って金に換える。でも、あのジムでは倍額もらっているはずのチケットを隠し、額面そのままの分から、さらにマネジメント料として3割、また手数料だのなんだのと言って、本来の半額以下しか渡さなかった。こうしたことをみんな知るところとなり、選手だけでなく応援していた人たちも会長を信用しなくなって、去っていったんです」

 トラブルが起こっている背景について、親族は「ジムの力が強すぎて、不当な扱いを受けても逆らえないから」だとする。

「選手が下手に刃向かえば試合から干されて長いブランクを作ることになり、ほかへ移籍しようとしても百万円単位の高い移籍金を吹っかけられるので、よほどの有力選手でもなければジム側と対等に話ができない」(同)

 事実、三谷大和ジムを抜けた選手の移籍先でトレーナーを務める元日本チャンピオンの升田貴久氏はブログで「選手達が可哀相でしょ。奴隷じゃないんですよ。ジムでのファイトマネーその他。色々聞きました。有り得ない。何故試合するのに選手達があそこまでジムに借金になるの?ドン引きです」と三谷大和ジムを名指しで批判。3選手が移籍するために、それぞれ200万円ずつ工面して支払ったことも明かした。

 川瀬さんのブログでも、試合が決まるとチケットと請求書が手渡され「カツアゲされてる気分」だったとしているが、こうした話が事実かどうか、ジムの責任者である三谷大和会長に電話で質問したが「電話ではコメントできない」と回答を拒否されてしまった。

 また、ルールを統括する日本ボクシングコミッションにも話を聞いてみたが「ファイトマネーのやりとり自体を監督しているわけではなく、事実かどうか分からないのでなんとも言えない」と、まるで他人事だった。

 プロであればビジネスとして金の問題が関わってくるのはどの競技でもあることだが、こうしたトラブルが表面化すること自体、あまりに寂しい話ではないか。
(文=鈴木雅久)

最終更新:2012/11/24 15:00
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