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グッドデザイン賞は魅力ない?高額使用料、落選作品が海外で高評価…

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グッドデザイン賞は魅力ない?高額使用料、落選作品が海外で高評価… – Business Journal(1月1日)

グッドデザイン賞震災被災地に関する賞も展開。
(「グッドデザイン賞HP」より)

 毎年、優れたデザインのプロダクトやサービスを表彰するグッドデザイン賞。今年は、NH教育テレビで放送されている『デザインあ』が大賞に輝いた。

 ただ、電器店やデパートなどをのぞけば、グッドデザイン賞受賞を表すGマークがついた商品はあふれている……。それもそのはず、今年だけで 3132件の応募のうち、1108件が同賞を受賞している。受賞の割合は、実に30%にも上っているのだ。いくら、優れたプロダクトがたくさん集うとはいえ、この受賞数は多すぎではないだろうか?

 巷間では、「グッドデザイン賞受賞」よりも「グッドデザイン賞落選」の方が、インパクトがあるのでは? と揶揄されてしまうほど、受賞商品は多い。このような声について、同賞を主催する公益財団法人日本デザイン振興会は、どのように考えているのだろうか?

 そこで、同振興会に問い合わせたところ、「グッドデザイン賞は、デザインを単に審美的な対象として評価するコンクールやコンテストとは違い、また、それらのデザインが、一部のエリートにだけ享受されるものとして扱っていません」と、あくまで一般層に向けたアワードであることを強調する。

「社会のさまざまな領域で役割を担い、将来へ向けた可能性を秘めたデザインに賞を贈ることを通じ、それらを社会に伝えるとともに、さらにデザインの効果を広めていくための運動なのです」(同振興会担当者)

 つまり、グッドデザイン賞は「コンクール」というよりも、「デザインの普及・啓蒙」としての意味合いが強いため、多くの賞を与えることになった、というわけだ。今年大賞を受賞した『デザインあ』をはじめ、2010年はAKB48が大賞候補にノミネートされるなど、近年はプロダクト以外にもサービス分野の受賞が多くなっている。これまでのように、見た目や形だけでなく、「デザイン」という言葉が広い意味で使われる現代を象徴した受賞結果となっているようだ。

 だが、別の側面からも、グッドデザイン賞に対して不満の声は聞こえてくる。

「もうグッドデザイン賞には応募しないと思います……」と語るのは、同賞に応募したことのある中小企業の担当者。応募したプロダクトは当時、見事受賞を果たしたのだが、それにもかかわらず、いったいどうしたのか?

「同賞は、一次審査に応募するために1万円、それを通過すれば6万円の審査料がかかります。二次審査を通過し、グッドデザイン賞受賞となれば展覧会への出展で12万円、 年鑑への掲載料として3万円がさらにかかってしまう。そして、グッドデザイン大賞を受賞しても、それだけでは商品にGマークを使用することができないんです。応募要項をよく読んでいなかったのが悪いんですが……」(同)

 Gマークの使用料は、販売価格ごとの設定や企業・団体の規模に応じた措置があるものの、最低20万円を支払わなければパンフレットやPOPに使用することはできない(受賞後1カ月間は無料)。大手メーカーのように資本力のある企業ならば、販促費として捻出できるものの、小さな企業にとっては決して安くない金額だ。こうした費用の高さがネックとなって、この企業ではそれ以降の応募を見送っているのだという。

 また、毎年応募している株式会社良品計画(無印良品)では、前述の中小企業とは異なり、「そもそも販促としての目的はあまり考えていない」と、あくまでも割り切った姿勢。デザインにこだわった商品を発売する同社では「審査委員長である深澤直人さんを始めとして、デザインのプロたちに、自分たちのプロダクトを客観的に評価していただく場として考えています」と、直接売り上げには結びつけない視点からグッドデザイン賞に応募を続ける。

 今年、7件の商品で応募したうち、6件がグッドデザイン賞に選出された同社。数ある商品の中でも、ラジオや加湿器などエレクトロニクス系の商品を応募している。

「例年、応募したほとんどの商品がグッドデザイン賞を受賞しています。ただ、今年は『トイレットペーパー型消臭器』が一次審査で落選してしまった。本来、一次審査で落ちるということはとても珍しいですね」(無印良品担当者)

 だが、その顔に落胆の色はうかがえない。それもそのはず、その『トイレットペーパー型消臭器』はドイツで開催される国際的なデザインコンクール「iFプロダクトデザイン賞(iF賞)」を受賞した製品だったからだ。

「国際的には、グッドデザイン賞よりも、iF賞の方が権威も歴史もあり、ネームバリューがあります。ヨーロッパで『グッドデザイン賞』と言っても通じるところはほとんどありませんが、『iF賞』といったら、多くの国でその実力を示すことができます」(同)

 現在、無印良品では、アジアやヨーロッパなど20カ国で商品を展開している。やはり、日本をはじめアシア圏内での認知が主となるグッドデザイン賞よりも、国際的に通じるiF賞を重要視しているようだ。

 国内では飽和状態となり、欧米にはいまだ影響力が乏しいグッドデザイン賞。不満の声が上がりつつある今、あんまり受賞作品を乱発していては、ありがたみもなくなるというもの。しかも、同賞で落選した商品が、海外では評価を得たという事実もあり、賞そのものの権威にも疑問の目を向けざるを得ないのではないだろうか。
(文=萩原雄太/かもめマシーン)

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最終更新:2013/01/04 07:00

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