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乙武洋匡さんに聞く、ぶっちゃけ結婚ってどうですか?

ototake01.jpg意外にも結婚は見切り発車だったと
話す乙武洋匡さん

結婚――それは独身時代に抱いていた“理想”を壊し合う作業から始まる、超現実的な「生活」の日々。まったく違う人生を歩んできた2人が“夫婦になる”ためには、どんな試練が待ち構えるの!? ぶっちゃけ結婚ってどうですか?

――現在、2児の父親である乙武洋匡さんは、24歳で結婚しました(当時、夫人は22歳)。今年で結婚13年目。お互い、どこに惹かれ合ったのでしょうか。

乙武洋匡氏(以下、乙武)僕はもともと、自分に自信のない人・暗い人・僕に興味がない人という3拍子揃った人が好きなタイプだったんです。なんとなく、彼女はそういうタイプかなあと(笑)。

――外交的な乙武さんとしては、好きなタイプが意外ですね。

乙武 そういうタイプの人といると、居心地がいいんですよ。妻はぐうたらしてるのが好きな人で、子どもが生まれる前までは、昼過ぎまで起きてこないこともよくありました。なので、僕はしょっちゅう餓死しかけてました(笑)。まあ、僕はチャキチャキ家事することをパートナーに求めてないので、特に不満はなかったし、むしろぐうたらしている彼女に居心地のよさを感じていました。

――朝起きたら奥さんのおいしい手料理が並んで……など、理想の家庭像は?

乙武 一切ないです。理想って、僕は前よりも後ろに位置していたらいいなと思ってるんです。理想が前にあると「こんなはずじゃなかった」と思っちゃうじゃないですか。それはプラスにならない。毎日お互いを思いやって精いっぱい生きた結果、後ろにできるものが理想。そういう夫婦でありたいと、結婚当初から意識していました。

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