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日本人襲撃事件も発生! モンゴルで“ナチズム”が台頭するワケ

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 ハーケンクロイツの腕章を誇らしげに掲げ、ウランバートル市内をにらみを利かせながら闊歩する、黒ずくめのコワモテ集団。彼らは、モンゴルの民族主義集団「ツァアーンハス」(白い鉤十字の意)だ。1990年に発足し、総勢100名の構成員を擁するツァアーンハスは、自国民の反民族的行為や、外国企業による環境汚染や労務環境に対する監視活動を行っている。


 ここ数年、モンゴルでは一部の若者たちの間で右傾化が進んでおり、彼らのような民族主義集団が複数誕生している。規模の大きなものでは数千人の構成員を擁する集団も存在する。

 そんな民族主義台頭の背景となっているのが、隣国・中国の存在である。もともと歴史的に中国と遺恨の深いモンゴルだが、ここ数年、中国資本の進出が相次ぎ、反中感情に拍車がかかっている。 

 実際、多くの民族主義集団は、外国の中でもとりわけ中国を敵視している。中には、中国系スーパーやホテルを襲撃したり、中国人に身体を売った女性を見つけ出して丸刈りにするという、攻撃的な集団も存在する。過去には、中国に留学経験のある男性が、過激派団体に殺害されるという事件も起きている。
 
 外務省の海外安全ホームページでも、「中国人に対する暴行事件等が日常的に発生しており(中略)一部の過激な国粋主義運動団体が、外国人(特に中国人)を排斥する活動を行っていますので、巻き添えにならないよう注意が必要」と呼びかけられている。同ホームページによると、日本人が中国人と間違えられ、モンゴル人に殴られる事件も発生しているという。

 日本でも社会問題化しつつある排外デモしかり、グローバリゼーションの中、「汝、隣人を愛せ」という言葉は口で言うほど簡単ではないのかもしれない。
(文=牧野源)

最終更新:2013/07/23 15:00
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