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「本作はどんな時に人に“性愛”スイッチが入るのかを教えてくれる絶好のテキストです」

「主人公・花はすぐセックスさせてしまうけど……」『パリ、ただよう花』公開トークイベントレポ

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 12月21日(土)より公開された映画『パリ、ただよう花』。本作が問いかけるのは“愛”と“セックス”の問題。

 クリスマス・イヴ前夜の12月23日(月)、本作の公開を記念してゲストに湯山玲子氏(著述家)と宮台真司氏(社会学者)が公開記念トークイベントに登壇。当日参加した約70名の参加者とともに、本作から学べる「恋愛テクニック」が語られた。

 湯山氏は「主人公の花が最初に男に抱かれるシーンがあるけれど、あのシーンは女子が使える恋愛テクニックが潜んでいるんです。一見すると男が暴力的に強引に襲っているように見えるけれど、実は主人公の花は、目配せで“YES”と言っている。あの女優さん、もともとそういう女性なのか、監督の演出なのか分からないけど、これは女子が使えるテクニックですよ。みなさんじっくりそのシーンを研究された方がいいと思います」と本作に潜んだ恋愛テクニックを紹介した。

 一方、宮台氏は「この映画はオーソドックスな男は、どんな時に恋愛に積極的に乗り出すのかが分かるテキストになっていますよね。目配せもそうだし、例えば普段口数の多い女性が急に黙るというだけでも、男にとっては十分なサインですよ。つまり普段とはモードを変えるってことですね。それって男の“性愛”スイッチを入れる絶好のアピールになります。女性がメタモルフォーゼする瞬間を見せるというのは、男に効きますよ」と分析した。

 また昨今の若い世代の恋愛事情についても触れ、湯山氏は、「昔は、彼氏と横浜にデートに行ったら、その夜はセックスしてもOKっていう暗黙の了解になっていたんですよね。けれど、最近の若い子の話を聞くと、終電逃したら彼氏を漫画喫茶に行って『進撃の巨人』を読んでいるって。それに彼女の家に行っても彼女が“嫌だ”と言ったら、簡単に引き下がってしまうって。それじゃダメですよね。この映画に出てくる男も、むき出しの暴力性をもっているけど、どこかでそういう男の暴力性みたいなものを女子も受け入れてあげないといけないのかもしれない。難しい問題ですけどね。だって男に言葉で“いまからしていい?”なんて言われても、女子だってモード切り替わらないですよね」と語り、これに対して宮台氏は、「それって男女両方の問題ですよね。僕は若い人には散歩を薦めるんですよ。さっきの“性愛”スイッチというのは、いわゆる変性意識状態=トランス状態に入ることを指すと思いますけど、その状態に入るには、助走が必要なわけです。その助走をするためには、訓練が必要で、例えば散歩をすることで、同じものを同じように体験できるというシンクロ状態をつくっていくことができるわけです」と語った。


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