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週刊誌スクープ大賞

「古舘伊知郎はよくやった」『報ステ』降板に、元名物編集長は何を思う?

motoki0112『週刊文春(1/14号)』(文藝春秋)中吊り広告より

今週の注目記事・第1位
「ベッキー31歳禁断愛 お相手は紅白初出場歌手27歳!」(「週刊文春」1/14号)

第2位
「歳費2100万円は懐で『イクメン代議士』これでいいのか?」(「週刊新潮」1/14号)

第3位
「<本誌だけが書ける全真相> 古舘伊知郎『報ステ』降板」(「週刊文春」1/14号)

第4位
「32歳上 神田正輝と『深夜ホテル密会』三船美佳の打算」(「週刊文春」1/14号)

第5位
「日本経済は絶好調! こんな『大相場』は2度と来ないかもしれない」(「週刊ポスト」1/15・22号)

第6位
「2016参院選『全選挙区』完全予測」(「週刊文春」1/14号)

第7位
「菅義偉“総理”誕生『官邸クーデター』全内幕」(「週刊ポスト」1/15・22号)

第8位
「MEGA[メガ]地震予測『2016年ついに首都圏が![異常値が!]』変動MAPも16年版にアップデート」(「週刊ポスト」1/15・22号)

第9位
「『ハーフは劣化が早い』で大炎上 社会学者古市憲寿の劣化」(「週刊文春」1/14号)

第10位
「斬り捨て御免! 食味探検隊」(「週刊文春」1/14号)

第11位
「AV大賞2015-2016」(「アサヒ芸能」1/14号)

番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!

 ついに今週は、現代が1本も入らなくなってしまった。部数的には、新潮と抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げているといわれるのだが、週刊誌としてはおとなしすぎて、物足りない。

 まずは、SEX特集からいこう。現代は巻頭で「あの胸の高鳴りをもう一度 桜田淳子 天使の初恋」。彼女がデビューから7年後に撮った女の顔というのだが、まあそこそこ。笑えるのは、ラグビーの五郎丸歩の特大ポスターカレンダーが付いていることだ。2月までしかないが、3月からはまた付録にするというのだろうか。

 後半は「ついに登場! 浅野温子 『小悪魔』の原点」。水着を含む10代の頃の写真だが、かなり当時から大物感があったと、あらためて思う。

 袋とじは「憧れのブロンド女優 初めて見るヘアヌード シルビア・クリステル/パルマ・ピカソ/ブリジット・バルドーほか」。映画からのものなので写真はよくないが、このほうがセクシーに見えるから面白い。

 それに、もう1本の袋とじは「スコラ・ザ・ヌード 1982-1994」。スコラというのは、講談社にいた人間が辞めて作った出版社だ。当時は、相当激しいヘアヌードを掲載して物議も醸したが、部数もよかった。

 これは一見の価値ありだが、写真が小さいのが難。あとは「早乙女美々 エロすぎる女」。

 ポストは、巻頭が女性ゴルファーの「イ・ボミ 賞金女王の初セクシー」。露出は少ないが、彼女の魅力がよく出ている。袋とじは「AV美熟女総選挙 これが神7だ!」。そのほかには「艶色美熟女図鑑 白木優子39歳」と「橋本マナミ マナミという名の実 vol.11」。両方とも、エロさはなかなかのものである。

 もう1本は、毎度おなじみの「山田佳子さん」の湯めぐり。この人って、岸惠子に似ていると思うね。

 セクシーグラビア対決はエロエロ考えたが、ポストの勝ち。記事は現代の「セックス印象派デビュー入門」というのが気になる。

 知的なイメージだが、果たして内容はどうなのか? 現代によると「互いの感性と感受性で快感を高める──そうした『印象派』のセックスで女性は喜び、男も深い満足を得る。(中略) セックスは想像(イマージュ)の産物だ。性器自体を写実的に再現しても、そこに欲望は生まれない。むしろシチュエーションや雰囲気に趣向を凝らすことで、長く心に残る印象的なセックスになる」というのだ。

「19世紀後半のパリで、そのことに気がついた芸術家たちがいた。『印象派』。クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワール、エドガー・ドガらが中心となり、写実的な絵画に価値が認められていた当時の画壇に挑戦状を叩きつけた。明るい色彩で風景を描いた画風は、旧来の芸術家からは酷評されたが、庶民には好評だった。いつでも心の引き出しから取り出し、余韻に浸れる名画のような性愛、『セックス印象派』。印象派の代表作でもあるモネの『睡蓮』が描かれてから約100年が経つ2016年にこそ、入門してみようではないか」(現代)

 何やらもっともらしいが、これも死ぬまでSEXがマンネリ化してきたのを、なんとか打開しようという編集部の叡智の結集なのであろう。

 われわれのときは、トルコ風呂を含む風俗記事が行き詰まると、「トルコ徒然草」や「トルコ東海道五十三次」などをやったが、これと考え方は同じであろう。

「印象派のセックスは、五感を通じて心を操ること。心理学に『返報性の原理』という言葉がある。他人からなんらかの恩義を受けたら、お返ししなければならないという感情を抱く心理を指す。これをセックスに応用する」のだという。

 アダルト映像作家の、えのき雄次郎氏はこう話す。

「どんな格好に男性はエロスを感じるのか、試行錯誤繰り返してきましたが、男の心を鷲掴みにしたのは、女性が四つん這いになって両肘をつき、背中に力を入れてお尻を突き出すポーズです」

 真っ正面から見つめると、この姿勢は男性にとって挑発的に映り、後に回れば、女性器は丸見えで無防備な格好になる。このアンビバレント(不調和、二律背反)を楽しむのがセックス印象派の真骨頂だというのだが、よくわからない。

 印象派の父と呼ばれるエドゥアール・マネが「草上の昼食」を発表し、パリで大スキャダルとなったのは1863年のことだった。森でピクニックをする2組の男女を描いたこの作品では、男性たちはきっちりとしたスーツを着込み、1人の女性は半裸で沐浴中、もう1人は全裸だ。

 この背徳的なシチュエーションに、パリ市民は困惑し嘲笑を浴びせ、皇帝ナポレオン3世はこの絵を見て「淫らだ」と評したという。

 全裸の女性を侍らせたピクニックという、妄想はしても、実際には誰もやりそうにないことをあえて描いたのが印象派の原点なのだというのである。

 日常の光に美しさを見いだした印象派の画家のように、日常生活のセックスに喜びを実感する姿勢が「セックス印象派」であり、それこそが「仁王立ち」の秘訣なのだと結ぶが、全体に企画倒れという感がある。惜しいと思うのだが。

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