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「それでも科学者?」責任転嫁、敵意むき出しの小保方晴子氏“告白本”に漂う空虚感……

 文春によれば膨大な録音記録は、甘利事務所の行為が単なる問い合わせではなく、口利きであることを物語っていると書いている。また一連の交渉についてUR側に確認を求めたが、調査中との回答だったとしている。

 しかし、甘利大臣が辞職をすると、UR側は10数回にわたる甘利側との交渉記録を出してきた。役所にとってはもはや甘利氏は利用価値なしと見なしたのだろう。

 要は、新潮で全国紙の社会部記者が語っているように、一色氏のいた千葉県白井市にある「薩摩興業」と一色氏は補償交渉でURからお金を取ろうと、甘利を利用しようとしたが、動きはよくなかったため、切り捨てて、文春に垂れ込んだという構図なのだろう。

 一色氏が汚い、という見方もあるだろう。だが、私も多くの議員秘書を知っているが、彼らは親父が偉くなると、身形や金回りが違ってくる。

 給料が上がったわけではない。議員に何かを頼みたい奴らが秘書に群がるのだ。甘利氏の秘書たちはその甘い汁を吸うことに慣れ、卑しくなっていってしまったのである。

 甘利氏自身もそうしたことに慣れ、大物ぶって奈落に落ちたのだ。

 今回のことで教訓があるとすれば、議員側にもこれから以後、何かを頼んでくる人間への警戒心が強まることだろう。何かを期待しないで、政治家にカネを出す奴などいないということだ。

 一般の国民は政治家など信用してはいないし、そんな連中と袖擦り合いたくないと思っている。

 近づいてくる連中には気をつけたほうがいい。政治家たちの周りにはそんな奴らしかいないのだということを、自覚したほうがいいと思う。
(文=元木昌彦)

最終更新:2016/02/01 21:00
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