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ゲイの毒舌精神科医がお悩み解決! 読んでおきたい『ツレうつ』以降の「うつ病」マンガ

 作者の実体験を赤裸々に語るコミックエッセイの中でも、「うつ病」をテーマにしたマンガを目にすることが多くなりました。最近では特に、田中圭一先生がうつ病からの脱出に成功した人たちをリポートするコミック『うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~』(https://note.mu/keiichisennsei/n/n825d9e612277?magazine_key=m1e241522cab9)が話題になっています。

「うつ病」マンガが増えているのは、なんといっても、ドラマ化・映画化もされた、細川貂々先生の『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)の功績でしょう。かつては、精神疾患をマンガのネタにするのはある種のタブーとされていましたが、『ツレうつ』では重くなりがちなテーマを、かわいらしい画とユーモアで明るく描き切っています。「うつ病」マンガのハードルを下げ、後に続く作品を生み出す土壌になったといえます。

「うつ病」マンガが注目を集めるのは、15人に1人はうつ病といわれるほど身近な病気になってきていることが起因しています。実際、僕の周りを見渡しても、近親者・友人・知人にうつ病の経験者が多数おり、決して他人事ではありません。というわけで、今回は「うつ病」マンガの中でも、ひときわ個性を放つ2作品をご紹介します。

■『夫婦で鬱るんです』(少年画報社)

 ホラーコミック作家・稲垣みさお先生によるうつ&育児体験記です。この作品のすごいところは、新婚3カ月で稲垣先生がうつ病にかかり、その後に旦那さんが躁うつ病にかかり……しかも、先生のおなかには赤ちゃんが! という「マンガかよ!」と突っ込みたくなるほどにエクストリームな状況になっているところです。

 最大の見どころは、陣痛に追い詰められた先生が、「生まれるって言ってるだろーがっ!!」と、うつでダウンしている旦那を蹴り飛ばし、旦那に車を運転させて病院に直行するシーンです。人間、やればできる。まさに火事場のバカ力です。

 無事出産後も、修羅場は続きます。ただでさえ大変な赤ちゃんの世話ですが、両親共にうつ症状でフラフラ、それを尻目に超ハイテンションで暴れる赤ちゃん……。なんという地獄絵図。

 さらに旦那さんはうつが悪化し、仕事を始めても1カ月も続かない毎日で、収入がピンチ!などなど。無理ゲーすぎる試練が次々襲ってくる稲垣家から、目が離せないマンガです。

 また、この作品のテーマが「うつ病でも、妊娠・出産・育児は可能です!!!」となっている通り、非常にリスクが高いといわれている妊娠中の抗うつ薬使用についても、服用量を調整しながら無事に出産されているのは貴重な事例といえるでしょう。


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