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サッカー「キリンカップ」で、日本が必死にデンマークを応援しなければならないワケとは?

kilin0531JFAオフィシャルサイトより

 6月3日に開幕を迎える「キリンカップサッカー2016」は、日本がホスト国となり4カ国によって争われるトーナメント方式の大会だ。あくまで親善試合に分類される大会だが、日本にとっては欧州、南米、アフリカ勢などの強豪国と戦える大きなチャンスとなる。

 今年はコパアメリカ・センテナリオが開かれるため、南米からの出場はなく、欧州からデンマーク、ブルガリア、ボスニア・ヘルツェゴビナの3カ国が来日する。日本は3日のブルガリア戦に勝てば、7日に行われる決勝戦でボスニア・ヘルツェゴビナとデンマークの勝者と当たる組み合わせになっている。


 日本代表としては、W杯に向けた強化試合の位置付けのため、結果ももちろんだが内容も有意義な大会にしたいところ。しかし、ボスニア・ヘルツェゴビナが勝ち上がってくると、日本としては強化試合としての意味が格段に薄れてしまうという。

「ボスニア・ヘルツェゴビナは、ジェコやピャニッチなどの7人の有名選手がキリンカップには帯同しないと地元メディアが報道しました。フルメンバーで来日しなければならない契約を結んだはずなのですが、それを反故にしようとしているみたいなんです。しかも、監督のバズダレヴィッチも、できればBチームで行きたいと発言もしています。もし、無理やりジェコなどの有名選手を連れてきたとしても、本気で試合してくれないことは間違いないでしょう。なので、日本としては貴重な強化試合をやる気のない相手と行うのはもったいないので、是が非でもデンマークに勝ってもらいたいところですね。もっとも、日本がブルガリア相手にしっかりと勝ったらの話にはなりますが」(専門誌記者)

 日本遠征を行えば、その国の協会が多少なりとも潤うことから、こういった強化試合が組まれることになる。しかし、先日行われたMS&ADカップのガーナ代表も集中力を欠く試合をしており、強化試合としての意味合いが薄くなってしまった。この問題は過去に幾度となく起きている。アジア圏以外の海外の選手からすれば長いシーズンが終わった直後にアジアの端っこまで遠征などしたくないというのが本音なのだろう。

 しかし、このままでは4年に一度のW杯本戦しかアジア以外の国の本気の対戦という経験を積むことができない。財政的な問題があるのは仕方がないが、国内に他国を呼ぶのではなく、無理をしてでもヨーロッパ遠征を実施しなければ、日本はいつまでたっても“アジアの盟主”で終わってしまうのではないだろうか?
(文=沢野奈津夫)

最終更新:2016/06/01 11:28
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