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週刊誌スクープ大賞

1万4,000円払って出てくるのは昆虫、ザリガニにサソリ! ウワサの「裸レストラン」の実態とは?

 さて、現代に面白い記事が出ている。薬や手術への疑問から派生した話のようだが、記事を作った編集者がこの意味をよく理解していないのではと思うような、よくわからない記事なので、私なりにこう理解してみた。

 日本の医学会における最高権威である東京大学医学部の教授たちの論文が捏造ではないかという告発文書が、東大医学部に届いたそうだ。

 こう始まる。「近年、論文捏造事件が大きな社会問題となっている。言うまでもなく、科学論文においてはデータは真正であることが絶対必要条件となる。特に生命科学分野は、患者をはじめとする社会からの期待が大きく」と。具体的に検証の対象になっているのは、門脇孝教授(糖尿病・代謝内科)をはじめとする4名(1名はすでに退官)で、同じ告発者から8月29日付でもう1通の告発状が出されており、そちらでは小室一成教授(循環器内科)ほか1名の教授の論文が検証されているという。

 これらの論文は「ネイチャー」や「セル」といった海外の一流誌に掲載されたものがほとんどで、合計して6人もの東大教授の研究不正が疑われている異常な事態である。

 告発文は、これらの論文を対象にした理由を5つ挙げている。

「研究者の間では再現性について以前より疑問が呈されていた。雑誌上で他の研究者から疑問がでており、それを見るとデータの信憑性に疑いをもたざるを得ない。扱っているテーマが生活習慣病やパーキンソン病といった疾患で、創薬と深い関係があり、直ちにではなくとも大きな社会問題に発展する可能性があり、治療法の開発を待つ患者さんの存在を考えると、倫理的にも問題である。文科省の科学技術振興調整費、システム疾患生命科学による先端医療技術開発拠点など、大型の公的予算が使われた研究である。論文中にPDF文書で示されたグラフから、元データの再現、真正さの検証が可能である」

 今回告発された教授たちの中でも、門脇教授の存在感は際立っているそうだ。東大医学部OBがこう語る。

「門脇氏は日本の医学会の頂点にいると言ってもいい権力者です。日本糖尿病学会や日本糖尿病・肥満動物学会の理事長を務め、10年には長年の研究成果に対して紫綬褒章も受章した。東大病院の院長を務めたこともあり、2年前の医学部長選でも選ばれるはずでした」

 その人間に、研究不正の疑いがあるというのである。東大医学部の現役教授が言う。

「例えば、DPP-4阻害剤と呼ばれる比較的新しいタイプの糖尿病薬の臨床研究にも深く関わっていました。その安全性についての情報を集めるという名目で、製薬会社のカネが大きく動いたことは間違いありません。2年前のディオバン事件以来、あまり見なくなりましたが、かつては門脇研の前には製薬会社のMR (医薬情報担当者)たちがずらっと列をなしていました。教授のお墨付きをもらえれば、日本中で薬を販売するための最高の宣伝文句に使えますからね」

 告発文書通りだとすると、医薬品への信頼は根底から覆ることになる。

 また小室氏は、千葉大学医学部で実施され、日本高血圧学会誌に10年に掲載されたディオバン研究「VART Study」の責任者であった。ディオバン研究はデータの不正が指摘され、大きな社会問題になったことは記憶に新しい。

 都内私立大学の関係者が語っている。

「他の研究者たちは皆、何らかの形で責任を取ったのに、中心人物ともいえる小室氏だけは知らん顔を決め込んでいる。しかも、今年6月には日本循環器学会の代表理事に『出世』しています。最近になって論文の過ちを認めたのも、代表理事選前に非を認めたら得票に響くからという戦略があったのでしょう」

 問題となったディオバンは、ARBというタイプの降圧剤。ARBは現在も日本の医療現場で、最も頻繁に使用されている薬だが、この種の薬の効果がそれ以前の降圧剤より高いか否かについては、多くの医師が疑問を投げかけていると現代は報じている。

 告発文書はこう言っている。

「我々自身も研究者であり、他者の論文の不正を検証するような行為は不毛であると当初考えていた。しかし、常習性、頻度、公正性、論文の与える影響の深刻さ等を鑑みれば、もはや看過すべきではないという結論に至った。ここで告発するのは、発見したもののごく一部に過ぎないことも申し添えておく」

 東大医科学研究所元教授の黒木登志夫氏が出した『研究不正』(中公新書)を読むと、科学技術の世界でも研究不正が後を絶たず、不正や誤った実験などにより撤回された論文のワースト10に2人、ワースト50に5人も日本人が名を連ねているという。

 ノーベル賞受賞者は、アメリカに次いで2位の日本の知られざる陰の部分である。黒木氏は、これは真実に対する誠実さの欠如、野心、競争心、金銭欲などが底流にあり、誰もが抱えている心の内面の問題であるから、不正がなくなることはないという。

 原発事故の時に電力会社と原発容認学者、経産省の「原子力ムラ」の癒着構造が大きな問題になったが、それと同じように、製薬会社と医学部、それに厚労省がつくる「薬ムラ」があり、両者の共通点は業界が圧倒的な力を持っている。こうしたムラ支配を壊していかない限り、ノベルティスのような産学官の癒着構造、不正はなくならない。

 東大がどういう判断を下すのか、東大の威信が懸かっている。


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