じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

『逃げ恥』だけじゃない! 読めば読むほど煩悩が蓄積する「童貞マンガ」特集

■『Gのサムライ』

『Gのサムライ』はいま一番危険なマンガ家、田中圭一先生による、清く明るく、それでいてどうしようもなくお下品な童貞マンガです。

 若くして無人島に島流しの刑に処された、武士の品場諸朝(しなば・もろとも)と公家の服上院魔手麻呂(ふくじょういん・ましゅまろ)が、童貞を捨てる日を夢見て無人島で奮闘する物語なのですが、いかんせん無人島が舞台なので、童貞を捨てる・捨てない以前に女性がいません。

 その有り余る性欲で女体を追い求めるあまり、島に生息する野生のサルの足、ヤシの実の果肉、熊の舌、そしてエイなどに股間が触れただけで射精してしまう2人。やっと女性とエッチができたと思ったら、化けたタヌキだったりとか、もはや童貞マンガなのか獣姦マンガなのかよくわからない様相で、いずれにしてもサイテーです(褒め言葉)。ちなみに作品タイトルの「G」は「自慰」とかけてます。たぶん。

■『漫画ルポ 中年童貞』

『漫画ルポ 中年童貞』は文字通りルポ形式で、現代における中年童貞の実態を克明にマンガで描いた、実に生々しい作品。

 介護職員(44)、妄想に生きる高学歴(34)、ネトウヨ(44)、シェアハウスに住むアニメオタク(32)……などなど、いろいろなタイプの中年童貞が紹介されていますが、すべて実在する人物がモデル。しかもほとんど全員、人格崩壊レベルで性格が悪いという、童貞をこじらせた末路の悲惨さが克明に描かれており、戦慄が走ります。

 彼らのほとんどがコミュ障だったり、プライドが異常に高く、自分の非を認めなかったり、処女信仰が強かったり、メンタルを病んでいたり……などの共通する特徴があるようです。同じ30代でも、『逃げ恥』に出てくるイケメン童貞とは随分違うんですが、どうやらこれが中年童貞の現実(リアル)のようです。

「44歳で童貞だけど、将来…いつか必ずこの俺のことをすべて受け入れてくれる女性が現れるはずだ!!」
「女性や性に対してまじめで一途で純粋だから…オレは今まで童貞だったんだ!!」

 こんな中年童貞の叫びが虚しくこだまするシーン。涙なしでは読めません。同世代の僕にとっては、人生一歩踏み外したら、あっち側に行っていたのかもしれないと思わされる嫌なリアルさがあり、身につまされる作品です。


123
こんな記事も読まれています

『逃げ恥』だけじゃない! 読めば読むほど煩悩が蓄積する「童貞マンガ」特集のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店

すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士、かく語りき

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

トンデモ海外ニュース

世界中のびっくり珍事件をお届け。世界はやっぱり広かった!

深読みCINEMAコラム『パンドラ映画館』

最新作・話題作から珠玉の掘り出しモノまで、毎週1本必観の映画作品を徹底レビュー

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

イチオシ企画

【日刊サイゾー/月刊サイゾー】編集・ライター募集のお知らせ

現在「日刊サイゾー/月刊サイゾー」 編集部のスタッフを募集しております。
写真
特集

ジャニーズ新体制始動でざわざわ

TOKIO城島結婚で山口が電撃復帰に現実味!?
写真
人気連載

多部未華子のユーモアと愛嬌

 10月1日、”多部ちゃん”こと多部未華子が...…
写真
インタビュー

ファーストサマーウイカ登場!

2016年もいよいよ年の瀬ですが、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)というドラマがと...
写真