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「リアリティを高めるため」と弁明も……韓国映画界の鬼才キム・ギドクに暴行&ベットシーン強要疑惑

 韓国映画界の鬼才と呼ばれるキム・ギドク監督が、女優に告訴された。彼女は、2013年公開のキム監督作品『メビウス』で当初主演を務める予定だったAで、この映画の撮影中、キム監督から暴行およびベッドシーンを強要されたという。

 韓国メディアの報道によると、Aはキム監督から「感情移入のため」と頬を平手打ちされ、当初の台本にはなかったベッドシーンの撮影、さらに、息子役の俳優の性器を触ることを強要されたという。問題となったのは夫の不倫に怒った妻が息子の性器を切るというシーンで、当初の台本では模型の性器を使う予定だったが、キム監督は事前の打ち合わせもなく、直接触るよう指示した。Aが戸惑っていると、ほかのスタッフを現場の外へ追い出し、「早くしろ!」と恫喝。Aに対し、侮辱的な言葉も放ったという。Aは一連の出来事にショックを受け、映画を降板している。

 キム監督は韓国人映画監督として初めてカンヌ、ベルリン、ベネチアの「3大国際映画祭」に招かれ、12年にはベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞しており、韓国のみならず世界でも名が知られている人物だ。それだけに、韓国メディアも驚きを隠せないでいる。

 もっとも、キム監督が起こしたトラブルは今回が初めてではない。

 2008年には、キム監督が演出し、オダギリジョー主演で話題を集めた『悲夢』の撮影中、女優のイ・ナヨンが自分の首を絞めて自殺を図るシーンで気絶してしまったことがあった。幸い彼女は意識を取り戻したが、あわや最悪の結末を迎える危険性すらあった場面だった。

 また05年、キム監督演出のMV(イ・ジヘ「あなたなしに私は」)に出演したシン・ジュアは、メディアのインタビューに対し「(キム監督は)スタッフを“異物”、女優を“おばさん”と呼ぶ」と暴露している。

 今回の告訴についてキム監督は「演出者の立場から映画のリアリティを高めるために集中して起きた状況」としながら、「暴力以外の主張については理解しがたい」と弁明。「当時の状況を正確に証言するスタッフがいたら」責任を負うとしている。Aに対しては「私に『どんな役でもベストを尽くす』と言って、複数回売り込まれたので、キャスティングを決めた。一緒にいい映画をつくりたかったが、このような状況になり、残念だ」としている。

 果たして鬼才と呼ばれる監督にどのような審判が下されるのか、注目だ。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・最低賃金は月給5万円!? 韓国映画界の過酷すぎる“労働環境”の実態
http://s-korea.jp/archives/17782?zo

・ベルリン映画祭主演女優と有名監督との恋は「韓国版ゲス不倫」なのか
http://s-korea.jp/archives/13737?zo

最終更新:2017/08/07 11:46
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