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好調キープの『コウノドリ』シーズン2、いよいよ星野源の“ツンデレ”が完全炸裂へ!?

■原作との違い

 

 原作コミックでは、鴻鳥が、出産時期の決断で悩む久保の夫(原作では市川姓)を、自身が育てられた養護施設に連れて行き、自身が出生の際に同じ子宮頸がんで母親を亡くしていることを伝える。そこで鴻鳥の養母・景子ママ(綾戸智恵)が久保に言った「彼女(鴻鳥の亡くなった母親)はサクラ(鴻鳥)を育てたかったと思うよ」という言葉が、夫が早期出産を妻に希望するきっかけとなっていた。

 しかし今回のドラマでは、おそらく迷っているのであろう鴻鳥が、単身養護施設を訪ねる設定になっており、そこで前述の養母の言葉を自ら聞き、早期出産を久保夫妻に勧めることを決める流れになっているので、若干意味合いが違ってきている。ちなみに母親の死因は、ドラマでは乳がんだ。

 この後、鴻鳥は、28週での出産を久保夫妻に提案する際「お母さんご自身の手でお子さんを育てて欲しいからです」と思いを込める。

 結局、母体を守るため早期出産を望む夫に対し、妻・佐和子はもし自分が死んでも、夫一人で育てる苦労が少しでも減るように、例え自身のがんが進行したとしてもギリギリまで体内で子どもを育み健康に産んであげたい(32週での出産)とし、夫婦間でも意見は対立する。

 しかし夫の「2人で育てるんだ、俺たちの子だよ? 3人の人生だよ?」との言葉に、妻も28週での早期出産を決意する。先週、育児を「手伝う」と発言し、四宮に「手伝うじゃないだろ? あんたの子どもだ」と一喝されてしまったナオト・インティライミが聞いたら、気まずいであろうほどの久保の夫の言葉。いや、言われたのはナオト本人ではなく佐野の夫としてなのだが、なぜか星野源にナオトが怒られた印象になってしまうのが忍びない。

 

■子宮頸がん予防ワクチン

 

 今回、子宮頸がん予防ワクチンの使用の是非についても描かれている。子宮頸がん予防ワクチンは、唯一予防できる可能性が高いワクチンと言われているが、運動障害など副作用らしき事例が複数起き、現在は推奨されていない。しかし、それがそのワクチン自体によるものなのか因果関係は正式には解明されておらず、ワクチンを打っていれば助かった命も多かったとの意見もある。

 日本では毎年、約1万人が新たに子宮頸がんになり、約3,000人が亡くなっているという現状の中、ワクチンが危険なモノなのかはっきりとした結論は出されておらず、ドラマでもあえてこの結論は出さずに、この議論そのものを登場人物の口で語らせ、問題提起している。自身も子宮頸がんで摘出手術を受け、ワクチンを推奨したことで一部で問題視された三原じゅん子参院議員と絡めて覚えている方も多いのではないだろうか。

 

■おもしろシーン

 

 題材が題材なだけに真面目なシーンが多いこのドラマで、時折挟み込まれるわずかな面白パート。前シーズンではダジャレを連発する麻酔医・船越(東京03・豊本明長)がその多くを担っていたが、今回は登場していないため、どうするのかと思っていたら逸材が現れた。

 医師や助産師らが休憩中に育児のストレスを語り合っている際、地味なソーシャルワーカーの向井(江口のりこ)が自身の一番の苦労として、「(旦那が)私のこと、子どもを産んでからも女として見るんです……」とつぶやき、休憩中の全員を絶句させる。食事の途中で、あからさまに中座する下屋や鴻鳥、タイミングを逃し向井に捕まる小松などを巻き込み、突然のコメディパートに。

 四宮と小松のじゃれあいなど、他にも息抜き的な場面はあるのだが、ここだけ際立って攻めている印象を受けた。思い返せば、前シーズンでも何の前触れもなく、その素朴な顔面を突如「ツタンカーメン」といじられ、即座に「関係ないし」と不機嫌に応答するなどピンポイントながら見事な印象を残していた(ここもネット上で好評だった)のだが、今回もこのホームランを機に、緊張の多いこのドラマに緩和を差し込んで欲しい。

 個人的には、突如、向井を「ツタンカーメン」といじったぽっちゃり助産師の真田(小林きな子)と2人はいい凸凹コンビだと思うので、前シリーズでもあったクリスマスでのレクリエーション会では是非2人でC-3POとR2-D2に扮していただきたい。

 ちなみに原作コミック(14巻)では、気分の優れない久保の妻(原作では市川姓)が自宅でお笑いのDVDを鑑賞している場面があり、そのトリオの風貌が、どう見ても東京03っぽい。これは東京03・豊本がレギュラー出演していた前シーズンの放送より半年は前のことなので、つまりドラマ以前から原作に登場させるほど、原作者の鈴ノ木ユウが彼らのファンだから3人がキャスティングされた(角田晃広は第1シーズンの7話ゲストとして、飯塚悟志は最終話にエキストラ的に出演)のでは? と思っていたら、どうやら鈴ノ木と東京03・角田が大学時代に同じ音楽サークルだったのが発端らしい。交流はなかったらしいが。

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