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ミサイル飛ばしてる場合じゃない!? 日本海漂着物の「ネコ耳カット歯磨きチューブ」と北朝鮮の生活ぶり

北朝鮮の梨ジュース

 北朝鮮の木造船漂着が相次いでいる。海上保安庁によると今年1月から12月18日までに95件も発生。首相官邸は通信アプリ「LINE]を通じて木造船漂着への警戒を発令するなど、物々しい事態となっている。

 12月の某日、新たな木造船を発見しようと、日本海沿岸を半日かけて捜索した。結論からいうと木造船はなかったが、北朝鮮の貧しい庶民生活を物語るセコいアイテムを発見。大金をつぎ込んでミサイルを飛ばしている場合じゃなさそうだ。

 今シーズンの木造船は秋田、青森といった東北地方に集中している。これは東北地方のはるか沖にある大和堆まで北朝鮮漁船が遠征して操業した影響とみられる。今秋から12月18日現在までに確認された木造船のうち、最も西で見つかったのは福井県坂井市だといい、いかに大和堆の“遠洋漁業”に北の漁船が集中しているかが見て取れる。

 一方、日本海沿岸の広い地域で、北朝鮮から出た生活ゴミが漂着している。12月、半日かけて日本海に面した某県にある4つの海岸で木造船を探し回った際、北朝鮮の歯磨き粉チューブ3個、「梨ジュース」のラベルがあるペットボトル1本を発見した。無数に押し寄せる韓国、中国の漂着ゴミに比べればごくごくわずかだが、北の人民も、ゴミを海洋投棄する“癖”があるらしい。

 歯磨き粉チューブはいずれも中国との国境の街・新義州市にある化粧品工場が製造したものだった。3本のうち2本は「白鶴」というブランド。チューブを凝視すると、ネコ耳のような人為的にカットした跡があった。

ネコ耳状にカットされた北朝鮮の歯磨き粉チューブ

 これまでの調査で、複数の「白鶴」チューブを日本海沿岸で発見してきた。一部にチューブ中央部分がちぎれたような跡があり、素材が粗悪で漂流しているうちに破れてしまったものだという見立てだった。だが、今回はっきりした「ネコ耳カット」の発見から、これまでに見つかった歯磨き粉チューブの傷も、人為的なものだった可能性が濃厚となってきた。

 それではなぜ、北の庶民は歯磨き粉チューブに「ネコ耳カット」を入れるのか。ズバリ、チューブに残った歯磨き粉を最後まで使い切るためだ。日本でも昭和の賢い母ちゃんが、歯磨き粉チューブの尾部をカットする習慣があった。「ネコ耳」状にカットすることで、さらに隅々まで歯磨き粉をゲットできるのではないだろうか。

 なんとも慎ましい庶民の知恵が、漂着ゴミから明るみになった。北の経済はわずかながらも発展しているという観測もあるにはあるが、ミサイルや核武装による「強盛大国」が、庶民生活に還元される日はまだ先のようだ。
(文・写真=金正太郎)

最終更新:2017/12/27 22:30
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