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熱血!スポーツ野郎

「美人すぎる」だけじゃない! 平昌冬季オリンピックで輝いていた“解説者”たち

「ミウラドルフィンズ」ホームページより

 連日、盛り上がりを見せた平昌オリンピック。競技結果に負けず劣らず話題に上ることが多かったのが、NHK『ピョンチャンオリンピックデイリーハイライト』に連日出演していた、元カーリング日本代表・市川美余氏(28)、プロスノーボーダー・岩垂かれん氏(24)という、いわゆる“美人すぎる解説者”たちだ。NHKでは、ピョンチャンオリンピックNHK放送サポーターとして足立梨花を起用していたわけだが、その足立の存在を食っていた感すらある。

 見た目の華やかさから彼女たちにスポットライトが当たることが多かったが、実際の試合中継、そして『デイリーハイライト』番組内では、他にもオリンピックを盛り上げてくれた解説者たちの存在があった。

 スキーであれば、モーグルやスキークロス解説の三浦豪太氏。「前回ソチオリンピック以上にリサーチを重ね、さらに解説に磨きをかけて行う」と事前にコメントして臨んだ今回の平昌オリンピック。自由すぎて細かすぎる解説は、今回も健在、というかバージョンアップし、「レーザービーム」「ホールショットシム」「ビューティ・リューディ」といった独特のニックネームで、競技の“見どころ”を明確にしてくれた。

 三浦豪太の名(迷)解説、といえば、前回ソチ五輪・男子スキークロス準々決勝。ゴール手前で全員ずっこける、という奇跡の展開もさることながら、「さすが忍者」「抜き足、差し足、忍び足」といった珍ワードを連発させて盛り上げてくれるのが醍醐味。今回、あのレースを知っている者ならば思わずニヤリとなる、「くのいち」というニックネームを女子のスキークロスで披露。4年越しの大舞台にかける意気込みは、選手以上ともいえた。そんな三浦氏を評して、「スキー界の増田明美解説」と書いたメディアもあったが、言い得て妙。今年、増田明美がドラマのナレーションなどで新境地を開拓したように、三浦氏もまた、バラエティなど新たな分野でのナレーションにそろそろ呼ばれるのではないだろうか。

 平野歩夢が銀メダルを獲得したスノーボード・ハープパイプの解説で人気を呼んだのが中井孝治氏。「かっこいいですねー」「渋いですねー」「オシャレです」といった、これまでの解説ではあり得ない言葉遣い、そしてその優しい語り口が“新感覚”として話題となった。中継後、自身のブログで「僕の微妙な解説で分かりにくくしてしまってすみません」とコメントした中井氏だが、その低姿勢な点もまた好印象だった。

 テレビ中継ではないが、朝日新聞の動画配信サービスで味のある解説をしていたのが元スピードスケート日本代表の清水宏保氏。元金メダリストだからこそわかる、選手が置かれた極限状態、細かい技術的な差など、思わず唸ってしまう解説の数々は素晴らしかった。女子チームパシュートが金メダルを取った際、本中継での解説者は「言葉になりません」と伝えていたが、それでは解説の放棄だ。小平奈緒が銀メダルに終わった女子1000メートルでは、敗因を冷静に分析していた清水氏だが、その姿勢こそ解説者のあるべき姿だと思う。

 他にも、快活な言葉の数々が耳に残ったノルディック複合の荻原健司氏。いつもの名調子で安定感しかなかったフィギュアスケートの八木沼純子氏など、印象深かった解説者の声、言葉、フレーズは数多い。

 オリンピックで解説者が話題になるのは、夏ではなく冬の大会がほとんどだ。それは、冬季競技の多くが“マイナースポーツ”というポジションに置かれていることと無縁ではないはず。解説者ともなれば、そのシビアな環境のなかで努力を重ね、周囲のサポートに支えられて、なんとか世界と戦ってきた人物たち。だからこそ、「もっと競技のことを知ってほしい」というモチベーションが生まれ、魅力的な言葉やフレーズが生まれるのだろう。

 そんな名解説の中でも、個人的にもっとも印象深かった解説を最後に記したい。

 それは、24日(土)の『デイリーハイライト』における三宮恵利子氏の言葉。当日、スピードスケート女子マススタートで、チームパシュートに続いての金メダルを獲得した高木菜那選手を評して、こんなことを語っていた。

「パシュートって、『姉妹で取る金メダル』『チームで取る金メダル』が注目されましたけど、マススタートは、高木菜那選手というひとりの選手が生きたレースだった。『美帆選手の姉』という言葉も『姉妹』という単語もなく、高木菜那というワードが生きたレースだった」

 浮かれるのはワイドショーだけで十分。解説者の締まったコメントがあるからこそ、アスリートたちの存在はより光り輝く。この後の平昌パラリンピックでも、解説者たちが紡ぐ言葉に期待したい。
(文=オグマナオト)

最終更新:2018/03/01 18:00
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