日刊サイゾー トップ > 海外  > 習近平の日常がまる見え!? 

“北京一高いビル”から習近平の日常がまる見え!? 当局が竣工に待った!

10月に竣工予定の「中国尊」は、高さ523メートル、108階建ての、北京一高いビルとなる

 北京市内で建設が進む高層ビル「中国尊」は108階建て、高さ523メートルの北京一高いビルとなり、新たなランドマークになろうとしている。

 同ビルでは、4月10日にロシア人男性が高層階からパラグライダーで飛行し、10日間拘束されるという事件が起きているが、今度は政府がビルの高さに文句をつけたという。

「明報新聞網」(4月30日付)によると、中国共産党の本部や要人・秘書の居住区などがある中国の中枢「中南海」が、同ビルの最上階から丸見えだというのだ。

これだけ高ければ、最上階だけでなく、上層各フロアからも中南海がよく見えそうだが……

 今年10月に竣工予定の中国尊は、中国政府系コングロマリットの中国中信集団(CITIC)傘下・北京中信和業投資が240億人民元(約4,100億円)を投じて建設。中信集団本社などが入るオフィスビルだが、最上階は一般客も入れる展望フロアになる予定だ。ところが、上棟式後に行われた検査で、最上階から約6キロ離れた中南海が肉眼で確認できることがわかった。高倍率の望遠鏡を使えば、政府関係者の日常が垣間見えるという。

中国尊から中南海までは、約6キロ離れている

 検査結果を受け、当局はすぐに改善を命令。ただし表向きの理由は、消防上の安全の問題ということになっているのだとか。事情通によると、最上階を含めた3フロアは、国家安全部門が管理する可能性があるという。一般客が上るためにはセキュリティ検査を受けなければならず、高倍率の望遠鏡の使用は許されない。中国尊の建設プロジェクトを承認した政府担当者は、関連部門の幹部から厳しく批判されているという。“忖度”が足りなかったということだろうか。反応が過剰な気もするが、中国政府のテロへの警戒感の強さが見て取れる。

 まさに、天に近づきすぎて神の怒りを買ったバベルの塔のようである。

(文=大橋史彦)

 

最終更新:2018/05/08 21:00
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

山崎製パンで特大スキャンダル

今週の注目記事・1「『売上1兆円超』『山崎製パ...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真