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“生涯ドルヲタ”ライターの「アイドル深夜徘徊」vol.5

「赤い公園」新ボーカルに、元アイドルネッサンス・石野理子! 彼女の魅力の根源にあるもの

 彼女にとって「歌うこと」は、自身の中に生じた、この世界への疑念や疑いを他者に伝えるための、感情の発露ではないだろうか。愛を伝えるでもない、ただ楽しむだけの手段でもない。彼女の歌は、押しつぶされそうになる心の内側からの咆哮なのだろう。

「アイドル」というイメージを身にまといながら、 その制約の中でこそ生まれた奇跡といっていいかもしれない。

 私は、この心の底から絞り出すような歌声が好きだ。声に混じる、何かを渇望するような感情に、自分の心が共鳴する感覚が好きなのだ。

 歌がうまいアイドルとして、よく、「こけぴよ」の二木蒼生や、「大阪☆春夏秋冬」のMAINAなどと比較されたが、彼女たちに比べ、石野からは圧倒的な“何かを抱えている感”が出ていた。それが、石野理子というボーカリストの魅力のひとつであることは間違いない。

 当然それは、新ボーカルを受け入れる側の赤い公園メンバーも感じていたことだろう。おそらく、たくさんの候補がいた中で、石野理子を選んだのには、そのバンドの持っているカラーや方向性、「思い」などが共通しているとの認識はあったと思う。

 もちろん、彼女の魅力はそれだけではない、主演映画で見せた影のある表情も、時々突拍子もないことを言ったりする発言も、まだまだあまり知られていない側面であろう。

 そして、今回のバンド加入には、なにかしらの運命も感じる。

 きっかけは、双方と関わりのあった、Base Ball Bear の小出祐介が引き合わせたことらしいが、例えば、初お披露目となった5月4日は、14年にアイドルネッサンスが結成された日であったことや、ともに「白い衣装」をイメージにしていたこと、なにより、アイドルネッサンス解散により新たな表現の場を探していた石野と、新しいボーカルを探していた赤い公園のタイミングが合ったことなどは、まさに運命的なものと言えるだろう。

 運命を引き寄せる力、それもまたカリスマには必要な要素なのだ。

 音楽的に幅広く、ちょっとクセのある赤い公園と、独特の感性を持った石野理子の出会い。それは、ある種の化学反応を起こし、音楽シーンに大きな影響を与えることになるかもしれない。そして、彼女の中に内包された魅力が、今後もっともっと引き出されてくるものと期待している。

 石野理子の第二章が始まったのだ。歌にかけた彼女の人生、しっかりと見届けようではないか。
(文=プレヤード)

最終更新:2018/12/18 16:05
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