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広瀬香美「売れないのは事務所の責任」は正論か? ヒット曲皆無で集客困難の現実も……

「Hirose Kohmi Official Site」より

「ロマンスの神様」などのヒット曲で知られる歌手・広瀬香美が、事務所と独立を巡ってトラブルを起こしており、前事務所オフィスサーティーの平野ヨーイチ社長から、芸名の使用禁止を求められるなど泥沼化している。その背景には「広瀬自身が、人気凋落の責任を事務所にあると思っていることだ」と別の芸能プロ経営者。

「彼女が独立を口にしだしたのは5年ぐらい前からで、事務所への愚痴が増えていたのは耳にしていた。事務所の愚痴は、タレントが雑談のネタにする程度のことではよくあるけど、広瀬の場合はかなり感情的で『別の事務所だったら自分はもっと人気があるはず』というようなことを言っていたらしい。平野社長はギタリストで柔術とか格闘技もやってるような活発な人だけど、ネットをあまりやらないアナログなタイプだから、広瀬さんは『Twitterのことすらわからない古い人間だからダメ』と言っていたそうだ。さすがにそこまで言えば周囲の不快感を買うよね」(同)

 広瀬はデビュー前、アメリカでマイケル・ジャクソンのボイストレーナーのもとで修業。そこで知り合ったのが当時ロス在住の平野社長で、二人三脚で1992年のデビューにこぎつけた。翌年のシングル「ロマンスの神様」が大ヒットし、冬をテーマにした人気曲が多かったことから「冬の女王」と呼ばれるまでになったが、その後は次第にヒットが少なくなっていた。2009年、Twitterを始め、ネットコンサートを開催するなどネット活用もしていたが、最近はボーカル・レッスンの番組などを持つ一方、肝心の歌手としてのヒットはないままだった。

 平野社長が記者会見で「ロマンスの神様のヒット後はワガママになり8年間で28人のマネジャーが代わった」と明かした通り、デビュー直後から「女王」気取りだったようだが、近年は1,000人収容の会場でも半数ほどの客入りだったことを事務所の営業不足と思っていたようで「自分が事務所の社長になる」ことを要求していたという。

 しかし、コンサートの集客困難は、広瀬ひとりに起こっていることでもなかった。11年の東日本大震災以降、消費の低迷から全国でコンサート動員の落ち込みが見られ、興行全体が不振となってきた。CD販売の低迷からコンサートに力を入れたアーティストは、新しいヒット曲がないままコンサートが同じ内容のマンネリ化で、なお客離れが進む悪循環となる者も多かった。広瀬がまさにその典型だと思われ、09年発売のシングルはオリコンランキング200位にも入らず、11年のディナーショーは600席が用意されたところ、約3万円のチケットが30席ほどしか売れず開催直前で中止。その不振は震災後に見られた音楽業界の低迷を表したようなものだった。

「広瀬より若い浜崎あゆみも、かつてはファンクラブに入らなければ入手困難だったほどのチケットが、どんどん売れなくなっていたし、大御所の小林幸子もチケットを半額で売ったり、予定をキャンセルしたこともあった。西城秀樹や新沼謙治のような大御所でも、ギャラの安い合同コンサートでなんとかしのいでいたりね。事務所のせいにするのは簡単だけど、ヒット曲の減った歌手はみんな苦労している」(前出経営者)

 広瀬を知る業界関係者からは「Twitterを始めてからの彼女は、聞こえの良いファンの声に浮かれて人気凋落を認識できていない。ネットでチヤホヤされても金を払ってくれる層は少ないのに」との声も聞かれた。

「現状への不満を仲間の責任にしてしまったら、一番の味方を失うことになるよ」(同)

 定番ラブソングのランキング常連だった「ロマンスの神様」も、このままだとまるで貧乏神のように思われてしまうイメージダウンを引き起こしかねない。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2018/06/07 18:00

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