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みんなの力が<命令者ちゃん>を救うと信じて……相次ぐ休刊で“マンガ雑誌の未来”は?

白泉社「別冊花とゆめ」公式サイトより

 マンガ雑誌のウェブへの移行は、止まらない流れになっているのか。その先に待つのは文化の衰退か?

 もはや出版社が紙媒体での発行継続を諦めて、ウェブへ移行するのは、ありふれた話になっている。5月には徳間書店の「月刊COMICリュウ」、白泉社の「別冊花とゆめ」が相次いで休刊を発表した。

 前者は近年アニメ化もされた『モンスター娘のいる日常』や『アリスと蔵六』の掲載誌。さらに、休刊が発表された最新号では『推しが武道館いってくれたら死ぬ』のアニメ化決定が告知されている。

「別冊花とゆめ」の場合、読者が恐れたのは、いまだ終わらない大長編『ガラスの仮面』の掲載誌であったこと。その作品の力ゆえにか、大手新聞まで休刊の話題を取り上げ、作者の美内すずえ氏が自身のTwitterで「最終巻まで書き続ける」と表明するまでに至った。

 アニメ化される作品を多数抱えていたり、多くの熱い読者がいる作品の掲載誌であっても休刊を逃れ得ないマンガ雑誌の衰退。この背景には何があるのか。

「とにかくマンガ雑誌は、ここ数年でガクンと売れなくなりました。雑誌を発行している出版社が無料のウェブコミックを多数発行したりするのですから、読者がそっちに流れるのは当然でしょう。まだ安定しているとはいえ、無料が当たり前になっていけば、いずれコミックの売り上げも下がっていくことになるでしょう。自分で自分の首を絞めていますよ」(都内の書店員)

 実にマンガからYouTubeなどの動画サービスまで「基本は無料」という概念の浸透は著しい。結果、ネットでバズっても売上には結びつかずに、作品がネタにされて終わるだけという悲惨な事態も繰り返されている。

「ここ数日、『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載されている『ジガ-ZIGA-』に登場する“命令者ちゃん”が、ネット上で妙な話題になっていますけど……わざわざ本誌を買ってアンケートハガキを送ってくれるような人は限られているでしょう。カネを使わずに楽しむ文化が普及している今、もうマンガ文化そのものが衰退期に入っているといえるでしょう」(編集者)

 もしも「これは!」という作品を見つけたら、アンケートハガキを送り、SNSで呟き、雑誌も単行本も買って支える。その信念がなければ、面白いマンガは生まれない。

 みんなの力がマンガを救うと信じて……。
(文=是枝了以)

最終更新:2018/07/01 18:00

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