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「捨てられない」ではなく「合理的だから」! ゴミ屋敷は”正義”なのか? 

TBS『実家を片づけてみませんか?』

 ゴミ屋敷の住人といえば、どう見てもゴミにしか見えないモノを「大事なモノだから!」と言い張るリアクションがテンプレだった。ゴミをゴミと認めない、頑なな人たち。

 そんな中、ちょっと新しい人種を発見した。

■合理的に考えてるから、洗わないし片付けない

 7月25日放送の『実家を片づけてみませんか?』(TBS系)に、「ハウスダストが舞う雑然とした実家に足を踏み入れることができない」と思い悩む娘さんからの依頼が寄せられた。

 実家が散らかる原因は、彼女の父親にあるらしい。

「自然が好きっていうか。“キレイにしすぎると免疫が下がる”とか言って、なかなかお風呂に入らなかったりするんです」

 実家に到着すると、うわさの父親が登場した。あごひげがフサフサで、なるほど“自然派”である。この人、来客に靴を履かせたまま家に上げるのだ。

「いいよ、靴のままで大丈夫。裸足だって靴だって、人間変わらないでしょう」

 台所に入ると、テーブル上にモノが散乱している。床には足の踏み場がなく、ゴミと必要なモノの見分けがつかない。加えて、至るところが油まみれだ。この家、掃除はどのくらいのペースでやっているのだろうか?

「掃除はどのくらいって質問自体が私には全然わからない。“毎朝やります”とか“週何回やります”とか、そういう感覚は一切ない! 掃除したってすぐ汚れるんだもん。そういう無駄なことはしない! キレイにするっていうのは、私の感覚からすると無駄ですね」

 ゴミを「ゴミじゃない!」と反論するベクトルではなく、「汚いですよ。それが何か?」と主張する父親。それでいて、開き直ってるのとも違う。「キレイは無駄」と主張し、汚れの正当性を訴える新種だ。ゴミ屋敷を“悪”ではなく“正義”と主張する方向性である。

 彼の発した主張がいちいち新しいので、そのうちの2つを以下にご紹介したい。

「困ります? 汚れてて。見た目以外、困ること何ひとつないんですよ」

「とにかくモノが多いし、出しっぱなしが大好き。手が届くように。片付けといたら、いちいち使う時に面倒くさくてたまんないじゃん」

 確かに、テープル上には小銭がジャラジャラとばらまかれている。

「いちいち財布のとこまで行く暇ねえから、その辺に放り投げてる」

「一番合理的な配置。時間短縮。この状態は非常に動きやすい」

 いや、合理的じゃないのだ。依頼者である娘さんは無造作に置かれた小銭を、「バレないだろう」と、小さい頃によくくすねていたというのだから。

 そんな娘さんも、今は実家をキレイにしたいと願っている。要するに、父親の主張と真っ向からぶつかっている状況だ。当然、父親は信念を曲げない。

「(キレイにしても)一週間後には同じ状態になるよ」

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