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「いげぇぇぇ~ッ!」圭一郎と魁利の複雑な信頼関係に、全オレ悶える『快盗戦隊ルパンレンジャー』#30

■圭一郎の「いげぇぇぇ~ッ!」に心つかまれる

 今回のギャングラー怪人は、スカンクをモチーフにしたカンクス・ブチルメルカプタン(CV:大西健晴)。

 快盗たちは、いつものように金庫を開けてコレクションを奪う。これでコレクション能力が消えて有利に戦いを進められる……かと思いきや、カンクスが悪臭を放ちだし、ルパレン・パトレンは悶え苦しむ。

 カンクスから奪ったのは「バラ色の人生」という、ニオイを消す能力を持つコレクションだったのだ。それを手放したせいで、消えていたニオイが全開に。

 コレクションを奪われた方が強くなるという、異色ギャングラーだ。

 しかも、そのくっさいガスは可燃性。町は火の海と化す。

「こんな時、失われたスプラッシュ(消防車型のVSビークル)があれば……」

しかし、その「スプラッシュ」は、ルパンレッドとパトレン1号が奪い合いの真っ最中なのだ。

 連絡を受けた圭一郎は、このまま奪い合いを続けていては被害が広がるばかりだという判断もあったのだろう、

「そのVSビークルが必要だ。ここからならオレのパトカーより、お前の飛行機の方が早い!」

「何言ってるんだよ!」

 これまで快盗たちと共闘するのすら拒んできた圭一郎からの考えられない提案だ。

 魁利から圭一郎への思いが変化したように、正体は知らないながら、圭一郎からルパンレッドへの思いも変化していたのだ。

 当初は「快盗という手段を選んだ時点で間違っている!」と全否定していたルパンレッドに「VSビークル」を譲り、手助けを求める。

「いげぇぇぇ~ッ!」

 かつての圭一郎だったら許せなかった判断だろうが、「目的のためなら手段を選ばない」快盗のやり方を、少し受け入れたともいえるだろう。

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