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安室奈美恵「引退の日に何もなかった」のは強運? SPEED解散日の“悲劇”とは

『SPEEDLAND -The Premium Best Re Tracks-』(エイベックス・エンタテインメント)

 安室奈美恵が宣言通りに9月16日に引退し、その前後の報道は彼女に集中。その助けもあってか、8月に発売されたDVDの売り上げは150万枚に迫り、音楽映像作品の史上最多記録を更新している。安室と同じく沖縄出身で全国的なスターとなったSPEEDも、ピーク時に解散を発表して世間を驚かせたが、彼女たちはある事情により“解散でひともうけ”のチャンスを逃したのは、知る人ぞ知る事実だ。

 島袋寛子、今井絵理子、上原多香子、新垣仁絵の4人からなるSPEEDは1996年にデビュー。その登場は衝撃だった。音楽情報誌の記者が当時を振り返る。

「SPEEDは音楽バラエティ番組『THE夜もヒッパレ』(日本テレビ系)でデビューしましたが、視聴者はいろいろな意味で度肝を抜かれました。メンバー全員が小中学生で、メインボーカルの寛子が小学6年生だったことも衝撃的でしたが、歌唱力やダンスが完全に大人顔負けだったため、あっという間に話題になり、デビュー曲は80万枚、2枚目のシングルは150万枚売れました」

 若くしてデビューしたSPEED。98年に史上最年少で東京ドーム公演を行うが、翌99年に突然解散を発表する。

「SPEEDは小中学生を中心に絶大な人気を集めました。今のAKB48やももクロ、乃木坂46などと比べても、当時の人気は明らかにそれ以上。それゆえに解散発表の衝撃は大きく、NHKの夜7時のニュースでも報じられたほどです。会見では、2000年3月31日に解散することが発表されました」(音楽情報誌記者)

 わずか4年間で、シングルとアルバムを合わせて2,000万枚以上を売り上げたSPEED。当然、解散の日にはSPEEDの話題でもちきりになるはずだったが、当日になって不測の事態が発生したという。芸能誌のベテランライターが語る。

「SPEEDは、すでに前年の大みそかの『紅白』で活動を事実上終了させていましたが、国民的グループの正式な解散日だけに、各局でSPEEDの特集が予定されていました。しかし当日の昼頃、数日前から活発に活動していた北海道の有珠山が噴火し、すべてのテレビ局がそのニュースを一斉に報じたため、SPEEDの特集はほとんど吹っ飛びました。解散当日に放送しなければ意味がないので、すべてお蔵入りです。数字を計算するのは不可能ですが、失った“サヨナラ特需”の額は莫大だったでしょうね」(芸能誌ベテランライター)

 安室の引退報道も、ほんの少し日にちがズレていれば、関西が大きな被害に遭った台風21号や、北海道胆振東部地震の報道で、吹っ飛んでいたはず。引退日や解散日を発表する“引退商法”のパワーのすごさは安室が証明したが、なかなかリスキーな部分もあるようだ。

最終更新:2018/09/21 10:00
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