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ドラマ評論家・成馬零一の「女優の花道」

上白石萌歌『義母と娘のブルース』で見せた“素朴な味わい”と“豊かな表情”の将来性

 上白石の顔はまんまるでふっくらしているため、一見、太っているようにも見える。しかし、手足は細長く、スタイルは良い。この顔と体のアンバランスさが、妙な親しみやすさにつながっている。髪形が似ているためか、00年代に多くの映画に出演していた頃の谷村美月を思い出す。

 上白は現在18歳。2011年の東宝シンデレラオーディションに応募し、最年少の10歳でグランプリに選ばれた。アニメ映画『君の名は。』の声優としても知られる女優の上白石萌音は彼女の姉で、萌歌も声優として、今年の夏に公開された細田守監督のアニメ映画『未来のミライ』で、くんちゃんという5歳の男の子の声を当てている。

 上白石萌歌(かみしらいし・もか)という名前は、漫画やアニメのヒロインのようでキラキラ感に満ちているが、女優としての彼女は、どこにでもいそうな(でも絶対にいない)素朴な女の子だ。

『ぎぼむす』は尻上がりに視聴率が伸びていったのだが、そういう中で、途中から重要な役で参加することは、大きなプレッシャーだったに違いない。

 しかし、上白石の登板はうまくいった。後半の成功は間違いなく彼女の功績だ。

 表情の豊かさは今作で証明されたため、今後は主演作も増えていくだろう。素朴な味わいを活かした田舎が舞台のドラマなんか、ハマるかもしれない。
(文=成馬零一)

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

最終更新:2018/09/25 13:16
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