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『SUITS/スーツ』第2話。中島裕翔とのバディが噛み合わず、織田裕二の妙なキャラ作りが空回っていてツライ

『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)第2話。「打倒、セクハラ男!弱き女性達を救え!」

 織田裕二と鈴木保奈美が再び月9で共演するという、バブルの残り香世代にとってはたまらないキャスティングなのに、その辺は特にフィーチャーせず、原作であるアメリカ版ドラマに忠実にストーリーを進めていた第1話。

 第2話も引き続き、おおむねアメリカ版準拠だった。

 ホントにこのまま原作をなぞっていくのだろうか?

(前回までのレビューはこちらから)

 

■「感動」とか「いい話」とかなくていいのよ

 甲斐正午(織田裕二)に押しつけられたプロボノ(無料法律相談会)に取り組む鈴木大輔(中島裕翔)は、セクハラ被害を受けた上、病院を不当解雇された看護師・河瀬今日子(関めぐみ)から相談を受ける。

 東都医科大学病院院長の海部政継(中村育二)から愛人になるよう誘われたものの、断ったことで病院を解雇され、再就職も邪魔されているのだという。

 海部は日本医師協会の選挙が近いことから、スキャンダルをおそれてアッサリと示談に応じたが、今日子の弟が先走ってマスコミにリークしたせいでネットニュースが流れてしまう。

 当然、海部は激怒。示談の話は流れ、逆に今日子を名誉毀損とちて訴えると言い出した。

 ここから、どうやって示談をまとめていくのか……という話なのだが、例のごとく、基本的なストーリーの構造は原作であるアメリカ版ドラマに忠実。

 しかし、日本版ではどうにもこうにも全体のトーンが辛気くさくて暗いのが気になった。

 今日子(にあたるアメリカ版のキャラ)の信用できないという根拠として挙げられたエピソードが、「若い頃に万引きして捕まった」から「風邪をひいた子どものために無断で薬をもらって帰った」に変わっていたり。

 アッパラパーな感じの女が金目当てで嘘の証言をしていたのが、「(証言を頼んでいた人の)旦那が経営する工場が潰れそうで、仕方なく海部側から金を受け取ってしまった」に変わっていたり。

 その他にも、「(今日子以外の)セクハラ被害にあった女性が海部の子どもを堕ろしていた」などなど、日本独自のエピソードがことごとく暗い。

 日本人が「ドラッグやりたいから金欲しい~!」みたいな話よりも、「生活苦で仕方なかったんや」「貧しさに負けた~」的な話の方が好きなのは分かるのだが……。

 アメリカ版の『SUITS』は、軽妙なトークでスコーンスコーンとテンポよく進行していくドラマなのに、日本版ではストーリーの大枠はアメリカ版をなぞりつつも、唐突に浪花節がぶっ込まれるので、全体のノリがちぐはぐになっている感がある。

 日本のドラマもいい加減「感動させなきゃいけない」「いい話にしなくちゃいけない」という呪縛から解き放たれてもいいと思うのだが。


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