日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『SUITS』織田裕二が空回りがツライ

『SUITS/スーツ』第2話。中島裕翔とのバディが噛み合わず、織田裕二の妙なキャラ作りが空回っていてツライ

■織田裕二×小手伸也のバディの方が見たい

 ドラマの辛気くささに一役買っているのが、どうにもこうにも覇気がない中島裕翔の演技だ。

 突然、右も左も分からない弁護士の世界に足を踏み入れて、困惑しつつ仕事をこなしている……という表現なのかもしれないが、もうちょっと元気だそうよ!

 バディ役の中島がそんな感じなので、何やら変なキャラ付けをしようという形跡が見える織田裕二の演技も、中途半端で弾け切れていない。

 そんな中、アメリカンなノリで我が道を突っ走っているのが、甲斐とライバル関係にある弁護士・蟹江貢(小手伸也)だ。

「グンモーニン・ミスター・スズキ」「ノォ~ッ!」「ガッデミット!」などなど、ルー大柴ばりにカタカナ英語を駆使し、ゲッツのポーズで「カッ(口を鳴らす)」。

 実にアメリカン!

 ……というか、アメリカ版のルイス・リットを、そのまんま日本語ローカライズしたような変な外国人モノマネになっていて、「そんなヤツおらんやろ」状態だ。

 そんな感じなので、辛気くさいドラマの中で明らかにひとりだけ浮いている。

 しかしそもそも、名前を変えて他人の弁護士資格を使っちゃったり、一度見た物を完全に覚えている能力を持っていたりと、「そんなヤツおらんやろ」設定ばかりのドラマだ。

 もっとみんな、小手伸也くらい弾けちゃっていいと思うのだが。

 織田裕二も、小手伸也と絡むシーンではノリノリになっているようで、お互いにちょっかいを出し合いながらのイチャつきっぷりが楽しく、見ていてもニヤついてしまう。

 いっそのこと、こっちをバディにして欲しいくらいだよ。

 

■日本の独自展開早よ!

 本来、アメリカンが舞台のストーリーに、日本的人情エピソードをぶっ込んでいるせいか、全体的にテンポが悪く、見ていてもなかなか話が頭に入ってこなかった第2話。

 一番不満なのは、法廷シーンがここまで皆無だということ。せっかく弁護士のドラマなのに……。

 日本とアメリカの弁護士制度が違うなどの事情もあるんだろうけど、織田裕二がドヤ顔で「異議あり!」とか言うの見たいじゃない。

 第1話に引き続き、今回も意味ありげに「江森ソフトキャラメル」が登場していたり、ちょいちょい影がチラつく甲斐の元上司・柳慎次(國村隼)の存在も気になるところ。

 ムリにアメリカ版のストーリーをなぞるのではなく、この辺の要素を取り入れた日本独自展開をはやく見たい!
(文とイラスト=北村ヂン)

 

 

最終更新:2018/10/22 16:00
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